「失恋、ありがとう」
失恋の意味
2005年の活動開始から、今では国民的アイドルとして長く人々に愛されているAKB48。
そんな彼女たちの2020年1発目の作品が57thシングル『失恋、ありがとう』です。
今作は峯岸みなみの卒業シングルでもあります。
前作「サステナブル」から5か月ぶりのシングル。Type AからType Cのそれぞれ初回限定盤と通常盤、および劇場盤の7形態で発売。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/失恋、ありがとう
選抜メンバーは前作から1名減の18名。「ジワるDAYS」以来2作ぶりの山内瑞葵が、シングル表題曲において初のセンターポジションに抜擢されたほか、久保怜音が「Teacher Teacher」以来5作ぶり、福岡聖菜も「Teacher Teacher」以来5作ぶり、卒業を発表した峯岸みなみが「11月のアンクレット」以来7作ぶりの選抜復帰となった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/失恋、ありがとう
今作ではグループにフレッシュな風が吹いているのを感じられます。
デビューから作詞を担当している秋元康は、その歌詞にどのような意味を込めたのでしょうか。
MVはこちら
YouTubeでは「失恋、ありがとう」のMVが公開されています。
歌謡曲調の可愛らしい楽曲のイメージにぴったりのダンスシーンが印象的なMVです。
メンバーの笑顔が特徴的で、タイトルに入っている失恋という言葉から感じる切なさはそこにありません。
メンバーがそれぞれにリップシンクするシーンなどもあり、まさにアイドル的なMVといえるでしょう。
このMVをご覧になっていない方は、是非ご覧になってからこの記事を読んでみてくださいね。
それでは、次から早速歌詞の意味を解説していきます。
恋は難しい
悲しみに別れを告げて
失恋 ありがとう 思い出がいっぱい(ラララ…)
涙を拭いたら サヨナラ悲しみよ(ラララ…)
出典: 失恋、ありがとう/作詞:秋元康 作曲:村上遼
冒頭の歌詞から順に紹介していきましょう。
「失恋、ありがとう」はサビから楽曲がスタートします。
1行目からタイトルと同様のフレーズが登場。
タイトルからも分かる通りこの楽曲のテーマは失恋なのでしょう。
失恋をして好きな人との思い出を振り返っているのでしょうか。
しかし涙を流しながらも、そこにはあまり悲しみに暮れている様子はありません。
むしろここでは悲しみに対して別れを告げており、この部分の歌詞からは前向きな印象を受けます。
悲しみに沈むよりも良い恋ができたことに対して感謝しているのでしょうか。
その心の内はここから徐々に明らかになっていきます。
両思いになれない
この世界の恋のほとんどは
上手くはいかないものなんだ
好きになるのは簡単だけど
両想いになるのは難しい
出典: 失恋、ありがとう/作詞:秋元康 作曲:村上遼
ここでは自身の失恋の経験から恋というものの儚さを感じているのでしょう。
冒頭で世界という言葉が飛び出していますが、この瞬間にも世界では新しく恋をしている人が大勢います。
そして、その中のほとんどがどんな理由かは分かりませんが、理想とは違う形で終わりを迎えるのです。
両思いになれなかったりなったとしてもすれ違ったりして別れてしまう。
恋を始めるのは簡単なことですがそこから発展させるのは難しい。
恋に盲目な間はそんなことを考える暇もなく、好きな人のことばかり考えてしまうものです。
主人公は自身の失恋によって恋の特性に気づき、それを噛み締めているのでしょう。