浜崎あゆみが初めて作曲した「M」
2000年12月13日にリリースした浜崎あゆみ19thシングル。
この「M」という曲は前作の「AUDIENCE」から1か月ほどでリリースされました。
発売されるや否や2週連続でオリコン週間シングルチャートの首位を獲得し、累計で131万枚以上を売り上げる大ヒット曲です。
これまでもオリジナル楽曲の作詞はすべて浜崎あゆみが担当していましたが、この曲は作詞作曲全てを手がけた初楽曲。
本人にとっても思い入れのある曲なのではないでしょうか。
数々のアルバムに収録されている楽曲
浜崎あゆみの代表作ともいえる「M」は、シングルリリース後も色褪せることなくベスト盤には必ずと言っていいほど収録されています。
ウェディングドレス姿が印象的な「M」のMV

MVでは浜崎あゆみが「聖母マリア」と「祈りを捧げる人」の2役を演じています。
黒のパンツルックと白のドレスが対照的で2人の存在が離れていることが分かりますね。
黒い服を着た浜崎あゆみは(マリアに祈るときに使う道具)ロザリオを首から下げています。
そしてサビの部分では、マリアに対し訴えるように歌われているのも印象的です。
またこのMVは平塚にあるサン・ライフガーデンにあるグランドヴィクトリア湘南という教会で撮影されました。
歴史ある教会で行っているからこそ厳格な雰囲気も出ている映像です。
「MARIA」と叫ぶときの力強さがかっこいいですね。
ぜひ歌詞とあわせてこちらもご覧ください。
「M」の意味
聖母の名前
「M」のタイトルは歌詞の中にも出てくる「MARIA(マリア)」の「M」だと思います。
聖書では「マリア」はイエス・キリストの母親であり、大きく優しい愛をもって私たちを守ってくれる存在。
さらには不幸感の苦しみを幸福に変えてくれる幸福の女神ともいわれています。
英語では「聖母マリア=Virgin Mary」となり「マリア=Mary」と言います。
わざとローマ字表記の「MARIA」にしたのは日本人の私たちにイメージしやすいよう心遣いかもしれませんね。
本当の意味は
しかしこの「M」、実は全く違う意味を持っていました。
楽曲リリースから19年後の2019年、「M 愛すべき人がいて」という小説を発表した浜崎あゆみ。
その中で、このMというタイトルがプロデューサーである松浦勝人氏を意味するものだと公表したのです。
「身を滅ぼすほどの大恋愛だった」と語るほどの経験をした浜崎あゆみ。
この楽曲にもその大恋愛における彼女の気持ちがギュッと詰め込まれているのです。