冒頭の言葉は恐らく少女から彼へ向けた言葉だと考えられます。
彼女は今まで思いとは裏腹の態度をとってきました。
最後までその姿勢は変わらなかったようです。
ここで彼女は彼に「友達」という言葉を投げかけます。
普通の友達なら素敵な別れの言葉なのかもしれません。
しかし彼らの関係ならば「恋人」と言っても良かったのかもしれません。
彼女はここでも強がりを言ってしまったのです。
なんとも切ない卒業の日ですね。
この少女は最後まで二人の関係の終わりを感じたままこの曲は幕を閉じるのでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
思春期の終わりが近い少女の思い。
その揺らぎを絶妙に捉えた1曲でしたね。
難しい感情を抱えたこの曲は、斉藤由貴さんの抑揚を抑えた歌声にもマッチしていました。
ちなみに私がこの曲を考察していて思い出した曲があります。
それは冒頭にも触れた松任谷由実さんの「卒業写真」でした。
「卒業写真」は都会での生活で変わってしまった人が主体で書かれた曲でした。
つまり「卒業」とは対照的な題材で生まれた曲だったのですね。
卒業後に変わってしまう人達にも様々な思いがあるのです。
様々な思いが交錯する卒業の日。
それゆえ多くの卒業に関する歌が生まれました。
斉藤由貴さんの「卒業」は、その中でも長年愛され続けている曲です。
それはもちろん斉藤さん本人の魅力によるところが大きいと思います。
しかし今回考察した繊細な少女を切なく描いた歌詞。
私はこの歌詞も愛され続ける理由の一つだと思いました。
これは泣ける!おすすめ卒業ソング特集【邦楽編】 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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