情熱と冷静
嘘
I'm a fool for your lies,
I'm a fool for your lies 今はまだ
Don't stop my feeling 終わりにしないで
成す術もない哀れな僕を
嘲笑(あざわら)ってくれよ Sugar
出典: Sugar/作詞:HIKARI 作曲:iiiSAK・HIKARI
英文部分は
"君の嘘に嵌まる"
"心地よさを止めないで"
彼女の言葉に彼は動揺しています。彼女の塩対応にも逆に情熱的になっていた彼がです。
ここに来て急展開ですね。
展開
明日のことなんて Forget now
そう分かってるのは もうすぐ 今日が
終わるってことだけさ
出典: Sugar/作詞:HIKARI 作曲:iiiSAK・HIKARI
彼女の嘘はなんでしょうか。はっきりしたことはわかりません。
ただ彼がすごく動揺していたことは確かです。そしてすぐこの引用部分になります。
あれだけ情熱的な彼が動揺することとは何でしょう。
まず間違いなく別れ話だろうと思います。
ではなぜ彼女は別れ話を切り出したのでしょう。
そしてそれをなぜ彼は嘘だというのでしょうか。
彼と彼女の時間
明日のことなんて Forget now
出典: Sugar/作詞:HIKARI 作曲:iiiSAK・HIKARI
これは動揺した彼が彼女に言った言葉。
どうも彼女は2人の未来に対し、不安があるようです。
当然2人の関係についてのことなのは間違いありません。
今、この瞬間の話ではないのならば彼女が彼を嫌いになったわけではないようです。
未来に対する不安など今は忘れて欲しいと答えます。
「いつかは2人も星屑になるの」
出典: Sugar/作詞:HIKARI 作曲:iiiSAK・HIKARI
それに対して彼女が言った言葉がこれです。
その瞬間瞬間の愛情に正直な彼に対して、彼女はもっと長い時間を考えています。
2人が死ぬまでの時間です。
彼女は死ぬまで彼に愛され続ける自信がないのです。
彼が情熱的なだけに、それが一時的なものかも知れないという不安があります。
熱が冷めれば、自分に対する興味も失われるのではないか。
彼女は彼ほど情熱的な態度を示すことが出来ません。
彼に対してつい醒めた態度を取ってしまうことも自覚しているでしょう。
いまこの瞬間、愛されている自信はあっても、愛され続ける自信はないのです。
だから嫌われる前に別れた方がいいと考えたのかも知れません。
そんな駆け引きは月と太陽に預けて ただ僕を見つめて
出典: Sugar/作詞:HIKARI 作曲:iiiSAK・HIKARI
情熱的な彼は燃え上がるような愛を望み、冷静な彼女は穏やかで永久に続く愛を望んでいます。
彼女がクールに振る舞えば振る舞うほど、彼はますます彼女にのめり込みます。
これが彼にとっての罠です。彼女が引けば引くほど追いかけてしまう。
そしてそんな彼の愛が熱病のようなものに過ぎないのではと不安に思ってしまいます。
彼女もまた期せずして罠にはまってしまっているのです。
だからこそ、彼としては今このときの自分の愛を信じて欲しいと訴えます。
永遠と一瞬
だから その指で唇で Sugar
刹那の夢でいい さあ もう一度
壊れるほど抱きしめて My love
言葉はいらない C'mon
Fall into your trap, fall into your trap 構いやしない
Nothing but a loser 戻れなくたって
甘い香りに誘われるまま
理性溶かしてくよ Sugar
出典: Sugar/作詞:HIKARI 作曲:iiiSAK・HIKARI
彼女が未来にこだわるように、彼は今にこだわります。
それは彼女から見れば一時的、享楽的なものに思えるのかも知れません。
しかし、今この瞬間に愛していなければ、これから先の未来に愛し続けることなど出来ないのです。
未来とは、永遠とは今という瞬間の積み重ねに過ぎないのですから。