歌えなくなった女は
その理由を探しまわる
闇を行く人の群に
つぶやく声も
とぎれてた
出典: RESISTANCE/作詞:秋元康 作曲:長岡成貢
抵抗したいけれど今の自分には何もできません。
いくら心の中で考えていたとしてもそれを誰かに伝えなければ何も考えていない人と同じでしょう。
ただ自由になりたかっただけなのに、行き着いた先は雁字搦めの檻の中。
声をあげても気づいてくれる人がいないかもしれない…。
怖さが勝り、現状に従うしか道は無いのです。
今の自分と向き合う
雪は導いて私に伝える
今の姿を照らせるのは
君の鼓動だけ
出典: RESISTANCE/作詞:秋元康 作曲:長岡成貢
このまま我慢を続けるのか?勇気を出すのか?
自分の心の中が誰よりも分かるのは自分だけなのです。
その自分自身が心に嘘をついてしまったら、自分の味方はいなくなってしまいます。
周囲の人々は愛を持って正しい場所を教えてくれるかもしれません。
でも最後に一歩を踏み出すのは自分次第なのです。
手を伸ばした先には…
指の隙間に見える
世界は狭く 早く未来へ
Cry! 軽蔑してた愚かな愛に
この手伸ばして
今 嘆きのKISSを…
出典: RESISTANCE/作詞:秋元康 作曲:長岡成貢
憂いていた世の中に少し期待をし始めている様子が分かります。
ここに登場する主人公は自分に素敵な未来が訪れることを諦めていたのでしょう。
それでももう一度光り輝く未来に手を伸ばす勇気を手に入れました。
ずっと昔に裏切られた愛を、今度は違った形で与えられたからです。
信じていなかった…むしろ嫌いだった愛の力で自分の心がこれほど動くとは思ってもいなかったのでしょう。
生きる希望
ちぎれてく脈の上に
のしかかる偽りの声
全て色が無いものに
美しさだけ残された
出典: RESISTANCE/作詞:秋元康 作曲:長岡成貢
もしかしたらもう生きていくことも辛いくらいに追い込まれていたのかもしれません。
信じる道を見つけながらも、縛りは思ったよりも強く自分を痛めつけます。
嘘ばかりを並べられて、檻の外に出るのが悪いことのように洗脳されていくのです。
それでも頭の中だけは綺麗なものを思い浮かべます。
まだまだ希望のある未来を夢見て…。
本当は素直な気持ちのまま
でも 雪のように
やがて汚れても
こわれた街へ降りるまでは
夢を見たかった
出典: RESISTANCE/作詞:秋元康 作曲:長岡成貢
もしかしたらこの愛もいつか失ってしまうかもしれない…。
そうすれば今よりも心は荒み、今度こそ立ち直れなくなってしまうでしょう。
一度経験した裏切りのトラウマはそうそう無くなりません。
それでもやっぱり愛にすがりたくなってしまうのは、自分が一番愛に飢えていたからなのです。
愛を否定していたのは、いくら求めても手に入らないからだったのでしょう。