白昼の夢(はくちゅうのゆめ)
ピエロの仮面姿のメンバーが印象的なSEKAI NO OWARI。
突如としてミュージック界に表れ、旋風を巻き起こしています。
そんなSEKAI NO OWARIが気合いを入れて作ったデビューアルバムの中に、「白昼の夢」という曲があります。
読み方は「はくちゅうのゆめ」。
落ち着いた雰囲気の深みのある曲で、静かな夜の雰囲気が漂います。
白昼というからには時間的には昼間のはずですが、この曲は確実に夜をイメージさせる曲です。
SEKAI NO OWARIの余韻に浸れる曲
「白昼の夢」の魅力
SEKAI NO OWARIの「白昼の夢」はアルバム「EARTH」の最終曲として収録されている曲。
静かな曲ですが、テンポよく進むので聴いていて飽きることはありません。
ライブでもとても盛り上がる素晴らしい曲。
イントロを聴いただけでも鳥肌が立つようなグッとくる名曲です。
アルバムを聞き終わったあともしばらくは余韻が残り、いろいろと人生について考えさせられます。
普段は特別人生について振り返る余裕がない人でも、これを聴いてみるとあれこれと考えてしまうかもしれません!
「白昼の夢」の動画をチェック!
一瞬でリスナーを虜にするボーカル深瀬の歌声。
お客さんが静かに耳を傾けているところが印象的です。
これぞ会場が1つになったという雰囲気!
まるでセカオワの深瀬の世界に入り込んでしまったような感覚を覚える素敵なライブ映像です。
静かな出だしですが、徐々にギターのサウンドと共に盛り上がっていくところがたまらなくかっこいい!
途中光がパチパチと点滅するシーンは鳥肌ものです。
やるべきことは忘れて(笑)ずっとこの世界に浸っていたい気分になりますね。
深瀬の精神病棟入院時代を描いた歌詞!
ADHDだった深瀬慧
実はこの曲の歌詞は、深瀬の精神病棟入院時代を描いた歌詞だと言われています。
深瀬は自身がADHD(多動性発達障害)だったことを告白しています。
勉強ができずに悩んでいた過去もあったそうです。
自分がADHDであることを知ったときは、どのような気持ちだったのでしょうか?
発達障害であることで様々な苦労があったことでしょう。
SEKAI NO OWARIとして世に知られる存在にまでなった深瀬は、計り知れない苦労をしてきたに違いありません。
困難を乗り越えて世界に飛び出した深瀬は尊敬に値するアーティストと言えるでしょう。
「白昼の夢」の歌詞には、入院時代の苦しい気持ちがありありと描かれています。
コンディションがどうであれ、入院していた経験がある人は特に「その気持ち分かる!」と共感できる内容になっています。
それではさっそく深い歌詞の意味を紐解いていきましょう。
入院生活が目に浮かぶ出だし
夕陽が僕を起こして深い海に沈んでいく
僕の好きな夜がきて暗い部屋で一人きり
花束持って出掛けても世界はいつも静かで
椅子に座り星を見ると1人で家に帰るんだ
出典: 白昼の夢/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧
入院生活をしたことがある人は、これこれ!と共感できるでしょう。
入院生活の「あるある」です。
夜のイメージが強いこの曲。
入院しているとやけに夕方~夜にかけての時間が長く感じるもの。
この曲を聴いたときにイメージするのは夜ですが、まさに夜がテーマになっているのかもしれません。
入院しているとやることもなく、入院していないときはこの時間一体何をしていたんだろう?と疑問に思うこともあるでしょう。
この曲の主人公(おそらく深瀬自身)はそんな長い夜に孤独を感じる自分に気が付きます。
ここで1人で家に帰ると言っていますが、これはどういう意味なのでしょうか?
入院しているなら家に帰ることはないはず。
ここは真昼間に見る夢のことだと解釈できます。それが現実なのか夢なのか分からなくなっているのかもしれません。
現実と夢の間をさまよう深瀬のこの世離れした感情が上手く表現されています。