懐かしの名曲「世界中の誰よりきっと」
1992年10月にリリースされた「世界中の誰よりきっと」は、中山美穂×WANDSによるコラボ・シングルで累計180万枚を売り上げた大ヒット曲です。
この曲は中山美穂主演ドラマ「誰かが彼女を愛してる」(フジテレビ)の主題歌に起用されました。
作詞は中山美穂とWANDSの上杉昇、作曲は織田哲郎。同曲で中山・上杉は日本作詞家協会賞を受賞しています。
この楽曲を作った織田哲郎をはじめ、稲垣潤一、徳永英明ら国内アーティストのほか、アメリカのロックバンド・シカゴや香港歌手サミー・チェンなど海外アーティストもカバーしています。
1990年代を謳歌した人なら、今でも口ずさめる名曲「世界中の誰より」について、中山美穂そしてWANDSのプロフィールなどを交えご紹介します。
中山美穂ってどんな人?
近年はフジテレビ月9、相葉雅紀主演ドラマ「貴族探偵」やKinKi Kids堂本剛と共演した「プラトニック」(NHK)など、女優として活躍している中山美穂。
10代、20代の方はご存じないかもしれませんが、中山美穂は1980年代、90年代アイドル歌手として活躍し、いくつものヒット曲をリリースしています。
1970年3月1日生まれの中山美穂は、中学1年のとき原宿でスカウトされ、ポスターや雑誌のモデル、テレビCMなどに出演しました。
デビュー当時はまだ「アイドル」として大々的に売り出されたわけではなかったのです。
伝説のヒットドラマ「毎度おさわがせします」で女優デビュー
1985年1月クールで放送されたドラマ「毎度おさわがせします」で女優デビューを果たした中山美穂。
当時としてはセンセーショナルな思春期の「性」を扱ったドラマで爆発的ヒットしました。
中山美穂はツッパリ娘・森のどか役を熱演。「ツッパリ」というところが昭和を感じさせるフレーズですね。
共演は木村一八、小野寺昭、板東英二、篠ひろ子ら若手から大御所までが勢ぞろい。
視聴率も好調で第3シリーズまで放送されました。
中山美穂は第1、2シリーズはレギュラー出演、第3シリーズは立花理佐がヒロインで、中山美穂はゲスト出演となりました。
ドラマ終了後、歌手デビュー
1985年6月21日にリリースされたシングル「C」で歌手デビューした中山美穂。
同年12月には大人気コミックの実写映画化『ビー・バップ・ハイスクール』にヒロイン・泉今日子役で出演。主題歌『BE-BOP-HIGHSCHOOL」も大ヒットしました。
その後も「な・ま・い・き盛り」(フジテレビ1986)、「ママはアイドル!」(TBS1987)など、映画やドラマで大活躍。
1980年代後半に活躍した工藤静香、南野陽子、浅香唯を含む「アイドル四天王」の1人に挙げられるほど、名実ともに中山美穂はトップアイドルに登りつめました。
WANDSって?
WANDS(ワンズ)とは、1991年から2000年まで活動していた日本のロックバンドです。同バンドの活動は1991〜92、1992〜96、1997〜2000年と3期あります。
1991年、上杉昇、柴崎浩の2人組ユニットとして結成され、その後大島康祐が加わり「寂しさは秋の色」でデビューしました。
第2期となる1992年には大島が脱退し、木村真也が加入。
同年7月にリリースされた3枚目のシングル「もっと強く抱きしめたなら」がオリコン週間チャート1位。
オリコン1993年度年間11位にランクイン、166.3万枚の大ヒットとなりました。
黄金期だった第2期
WADSの黄金期は1992年からの第2期といっても過言ではありません。
「もっと強く抱きしめたなら」に続き1993年2月リリース「時の扉」、同年4月リリース「愛を語るより口づけをかわそう」と3作立て続けミリオンヒットとなりました。
1993年7月リリース「恋せよ乙女」が81万枚、同年11月リリース「Jumpin' Jack Boy」が82万枚、94年6月リリース「世界が終わるまでは…」が122万枚の大ヒット。