ラ・イ・ター・失・格
…ごめんなさい。
私、今回なぜか初めて、あろうことかアーティスト様に対して上から目線になっている自分に気付きました。
ごめんなさいヤバTさん。私、ライター失格ですかね。
だけどヤバTさんの曲を聴くたびに、ただのコミックソングじゃない深淵なテーマ性や熱い意思をビンビンに感じるんです。
サラリーマンや教師がびんびんな例は多数知ってますが(昭和)、ロックバンドでは初めてです。
ロックバンドびんびん物語(初)
故マイケルジャクソンや故プリンスがよく曲の途中で「あ~ぉ!」とか叫ぶじゃないですか。
私、その度に「えっ、どうしたの何かあったの?」と不思議に思ってました。洋楽を聴き始めた頃の話です。
そして今も、外国人の考える事はあまりよくわかりません。
でも実は、それが彼らの曲のスパイスになってるんですよね。ヤバTさんもそれと同じではないかと。
笑いはスパイス。彼らの世界に「にゅるん」とハマっていく前の、潤滑油みたいなもんだと思うんです。
↓ヤバいTシャツの画像でも貼っとこう。
歌詞に耳を傾けてみよう
やっぱロックは不満と怒りの捌け口
鬼POP激キャッチーで最強でハイパーでウルトラなミュージック
ばりハードル上げていいんか もういいんや もうくぐったらOK
お利口で毒っ気も何もないのは 似合わんからもうええ
歌詞ちゃんと読んでくれてるのなんて 君くらいだよ thank you
最高のサビまで5,4,3,2,1 go
出典: 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック / 作詞:こやまたくや 作曲:こやまたくや
自分で上げたハードルの下を潜っちゃうんですね。
でも「そんなハードル超えられへん無理!」みたいに言っといて…。
後で「最高のサビまであと5、4、3、2、1…go!」って自分で言っちゃうんですからね。自分たちの音楽に自信がなけりゃ、絶対に出てこない言葉、ですよね。
そんなんただのネタやん…だって?そうかな?
キャッチーな感じがええに決まってるんや
絶対それが今はええと思ってるんや
キャッチーな感じになりたいからなれるようになるだけや
人も音楽も
出典: 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック / 作詞:こやまたくや 作曲:こやまたくや
理屈っぽいのは嫌、という人はたくさんいます。理屈抜きで楽しめる音楽ってやっぱりいつの時代も必要です。
それも、リアルタイムでなくてはならないんですね。演者はリスナーと同世代じゃなきゃ、リスナーは昔のものを遡って聴けば済むってもんじゃない。
誰かがそれを届けてくれなきゃいけないんです。
「(キャッチーなのは)なれるようになってるだけ(やりたいようにやってるだけ)」みたいに言ってるけど…。
それを提供できる自信と責任感、いつだって持ってるでしょヤバTさん。そして!
やっぱロックの子供たちだった
3人組ガールズテクノポップユニットじゃなかった
無料サイト 動画サイト 違法アプリで音楽垂れ流し
もうCDに価値はないんか もはやバンドはTシャツ屋さん
伝えられへん方が悪いんか 聞き流すのが悪いんか
いつかヤバみな深みに気づいてくれるなら それでええ 待ちます
出典: 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック / 作詞:こやまたくや 作曲:こやまたくや
やっぱり出たか、の音楽を取り巻く現状への不満!私もここで一気にヒートアップします。
「もはやバンドはTシャツ屋さん」の一行…重くない?
ヤバTさんクラスのバンドでも、いまどき音源やツアーじゃ収益が上がらず、実質収入源は物販くらいしかない…のか?
そして違法サイトを利用する奴(の、方が今じゃ圧倒的多数なんだって)、取り締まれない警察、著作権者の保護も放棄したJASRAC…。
誰かがいつかヤバみな深みに気付いたところで、いまさら一体何が変わるっていうんだ?
(だいたい、一度でも違法な音楽サイト利用した事ある奴が自発的に止めるわけあると思う?)
しかし、そんな事こやまさんなら百も承知のはず。
「いつか…気づいてくれるならそれでええ、待ちます」の意味は、「こんな現状もいつか変わるはず」なんてヌルい希望的観測ではない。
「そんな現状でも俺はここでやっていく、やり続けてやる」の決意表明ですね。
ほら、やっぱり骨太のロックバンドだったでしょ?
やっぱ伝えちゃうかぁ~メッセージ。でもそれがなけりゃ、ね?
「ロックの子供達」じゃなきゃ、こんだけ色んな人達から絶大な支持受けないでしょう!
(おわり)
※この記事、むしろ後半のほうがギャグなんじゃないかと、今気付いた。
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