今もまだ恋をしている
特別な毎日
何でもない場所が 特別になるって
全部それは 君の仕業だね
広いただのグラウンドも 見飽きたブドウ畑も
あの日から 輝いているよ
河川敷 並んで 見上げた花火が
僕らの明日を 教えてくれている気がした
出典: 君がくれた夏/作詞:奥華子 作曲:奥華子
青春時代から一度離れると、あの頃は毎日同じことの繰り返しだったと思いませんか?
朝起きて授業を受けて、放課後は部活をしたり、友達と遊んだり…。
そう思うと社会人の生活をあまり変わりがないようにも思えます。
むしろ、自由に使えるお金が増えてできることも増えたはず。
それなのにどうして、あの青春時代は毎日が特別だったのでしょうか。
それは何かしら、自分にとって心から楽しいと思えることがあったからなのでしょう。
主人公にとっては毎日好きな人に会えるということでした。
いつもと変わらない毎日。でもそこには、いつも好きな人がいたのです。
3行目の「ブドウ畑」は映画の舞台とマッチしています。
そして、友達や好きな人と見た夏の花火。
花火はパッと綺麗に咲いて、すぐに消えてしまいます。
その花火の姿が自分たちの青春を表していると主人公は感じました。
今はキラキラと輝いている時。
それでもその時間は短く、儚いのです。
君がくれた気持ち
終わらないよ 君がくれた
こんなにも 人を好きになれる気持ち
また会おうって叫んでいた あの夏
永遠の夏
出典: 君がくれた夏/作詞:奥華子 作曲:奥華子
そもそも主人公は、どうして切ない気持ちで青春時代を思い出しているのでしょうか?
それは、まだ主人公がかつて好きだった人を忘れられないでいるからです。
もう別々の道を歩んでいるのに、好きな人は自分を忘れているかもしれないのに…。
主人公はもしかしたら好きな人に会えることを期待して帰省してきたのかもしれません。
長く続く愛おしい気持ち。
共に過ごした夏がいつまでも終わらずに、心の中で季節は続いているのです。
「また明日」で繋がっていた頃
忘れないよ ここにあった
笑い声 悔し涙 君の姿
アリガトウって叫んでいた 夏の日 永遠に
忘れないよ 君がくれた
青い空 8月の熱い太陽
また会えるよ 笑顔でさよなら
あしたになれば
出典: 君がくれた夏/作詞:奥華子 作曲:奥華子
主人公は目を瞑り、最後にたくさんの情景を思い返します。
輝かしい青春時代にも悲しいことや、苦しいことがたくさんありました。
部活動の試合で負けたこともあるでしょう。
先生や家族に夢を理解してもらえないこともあったでしょう。
それでも隣には自分を支えてくれる好きな人の姿がありました。
きっと直接「ありがとう」とは言えなかったのでしょう。
それでも心ではたくさん感謝の気持ちを伝えていました。
もうこの場所には自分と好きな人、2人の姿はありません。
それでも、毎日交わしていた「また明日」という言葉を思い出します。
その言葉が胸に残っている限り、再会する日もくるかもしれません。
言葉を胸に刻み込み、主人公は明日へと歩き出すのです。
号泣必至の楽曲【君がくれた夏】
今回は奥華子の楽曲【君がくれた夏】の歌詞を解説してきました。
昔好きだった人や輝かしい青春時代を思い出した人もいるのではないでしょうか?
青春時代を彩る美しい情景で、楽曲がより胸に染みます。
切ない歌詞と優しい歌声で号泣必至です。
ぜひ、ハンカチをご用意の上楽曲を堪能してください(笑)。
夏の恋を思い出した時に聴きたい楽曲
みなさんは、思い出に残っている夏の恋はありますか?
何故だか夏に経験した恋は切ないもの。
恋を応援してくれる花火大会や海などのイベントが多いからなのかもしれません。
そんな情景を切り取り、切ない夏の恋を盛り上げてくれる楽曲が世の中にはたくさんあります。
【君がくれた夏】を聴いて、夏の恋を思い出したあなたへ。
2つの楽曲をご紹介します。