Acid Black Cherryってどんなバンド?

Acid Black CherryのシングルCD「イエス」の動画ランキングと歌詞解釈♪の画像

Acid Black Cherryは、『ダイヤモンドヴァージン』などの曲で有名なJanne Da Arcのヴォーカリスト・yasuのソロプロジェクトとして始まったバンドです。

初期からの万単位の動員や、オリジナル作品すべてのオリコンTOP5入りなど、その人気は衰えることを知りません。

デビュー曲は『Spell Magic』。重厚なリフと悶えるような歌詞が独特の曲です。ちょっとドキッとする場面もあるPVも必見ですよ。

なお、2017年8月3日にyasuの体調不良によるAcid Black Cherryの活動休止が宣言されました。

今こそAcid Black Cherryの軌跡を振り返り、過去曲をたくさん聴いて応援するべき時です。

「イエス」の歌詞を読み解いてみよう

雨音による愛を告げなかったことへの後悔の表現

クリーンなイントロから、エフェクトがかかってこだまする歌い出しでスタートします。

雨にうたれ君を探して
叫んでいた
「愛してる愛してるよ」
降りしきる雨の音に
声は掻き消された

出典: イエス/作詞:林保徳 作曲:林保徳

爽やかで繊細なバックグラウンドは雨音、ぼんやりとしたボーカルラインは雨の中聞こえない叫びを連想させますね。

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たった一言 簡単な言葉なのに
なぜ僕は君に言ってあげなかったんだろう?

出典: イエス/作詞:林保徳 作曲:林保徳

ここまでで、冒頭の叫びは本当に「愛している」と叫んでいたわけではないことがわかります。

実際に「君」には「愛している」とは言っておらず、冒頭で想像される雨の中で叫ぶ様子は「いくら愛を叫んでも、今ここに君はいないから届かない」ことを暗示しているのでしょう。

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恋人と過ごした日々を思い返す、ぐずついた天気の日

外は雨 あの日と同じ夜の雨
"時間が忘れさせる"のはウソらしい

出典: イエス/作詞:林保徳 作曲:林保徳

「あの日」は後ほど出てくる歌詞を見ると「恋人と別れた日」と考えられます。

いくら時間が経っても癒えない悲しみ、消えない過去に落ち込み苦しむ様子を連想させますね。

些細な事で君を泣かした
雨に打たれ「もういい もういいよ」
何よりも大事な君の手を
僕は離したんだ

出典: イエス/作詞:林保徳 作曲:林保徳

「もういい」と言ったのは、「僕」のほうと思われます。

冒頭部分の、雨による叫びの断絶のように、雨による関係の断絶を表現しているかのようですね。