女性からの返答はNOでした。
主人公は見事にフラれてしまったのです。
でも「フラれた」等という言葉を一切使わないでそのことを説明している所がすごいですね!
女性からの断りの返事を見た主人公は自分の中で言い訳を始めます。
もしかしたら、タイミングが悪かったのかもしれない。
やっぱりあの女性は高嶺の花だったんだ。
自分にはもっと別の良い女性がいるはず。
そんなことを思って、フラれた言い訳にしようとしてたのかもしれません。
しかし、どんなに自分の中で言い訳しても心の中に残る女性への想い。
本当に大好きだけど、断られてしまった以上もうどうすることもできません。
そんな悲しい結末に、主人公はただ泣くしかありませんでした。
切なすぎる展開になんだか胸が苦しくなりますね。
大好きなのに忘れたいと思う理由
こうなるとはわかっていたなんてのは嘘で
少しくらいは君を笑わせる自信はあった
けど今更こんなことを言っても仕方ないから
どうか神様あの大切な人を 忘れさせて
出典: さみしい僕/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「やっぱりフラれると思ったんだよねー」なんて思うことができたらちょっとは心が晴れたのでしょう。
しかし、この主人公は女性との距離を確実に縮めていたので「きっと脈はある」と思っていました。
自分が女性に告白をすることによって、きっと笑顔になってくれると信じていたのでしょう。
だから、思いきって告白をしたのです。
全く自信がないのだったらそもそも告白なんてしません。
それにも関わらず、自分の予想はあっさりと裏切られてしまったのです。
きっと自分を過信して告白してしまったことを恥ずかしく思っているのでしょう。
失恋のどん底にいる今。
主人公はこの悲しみや恥ずかしさから逃げたくてたまらないはずです。
しかも、落ち込んだところで女性の心が自分のものになるわけでもありません。
だからこそ女性のことを「忘れさせて」と思ったのでしょう。
フラれた後も忘れることができない主人公
フラれてしばらく経ったけど…
あれからあなたへの想いは薄れるどころか日に日に増す一方
ろくでもない歌まで歌う始末だよ
出典: さみしい僕/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
2番からは、女性にフラれてからしばらく経った頃の心情について語られています。
失恋直後は「忘れさせて」と願っていました。
でもどんなに時間が経っても、女性のことを忘れることができません。
もう女性の心は手に入らない。
そう思えば思うほど、女性に対する想いが押し寄せてしまい諦められないのでしょう。
「ろくでもない歌」とは気分を発散できるような歌のことを指しているのではないかと推測できます。
もしくは、今の気持ちを全部吐き出せるような失恋ソングのことを指しているのかもしれません。
歌でも歌ってないとやってらんない!といった気分なのでしょう。
女性との間にどんどん距離ができていく
何遍も何遍もあなたの名前を呼んだんだけど
どうやら二度とあの時のようには もう話すことはできない
なんて考えたくなかった
ずっとずっと君を 好きでいたい
出典: さみしい僕/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
主人公とその女性は、日頃の生活の中でも顔を合わせる機会があるようです。
同じ学校の人や同じ職場の人。
そんな関係なのかもしれませんね。
フラれてからというもの、女性に話しかけようとするけど前のように自然に話せない。
きっと女性は「親しくしすぎると勘違いさせてしまうから距離をおこう」と思っているのでしょう。
女性なりの気づかいなのかもしれません。
しかし、女性と自分の間にどんどん距離ができてることに悲しむ主人公。
悲しい現実をまだ受け入れることができないようです。
女性から別れを告げられる主人公
「これでもうさよならだね」なんて言われたら
さみしすぎて 空しすぎて
僕はどこに行けばいいの?
僕の願いはたった一つ 昔のあなたと一緒に
いつまででも話し 笑いあいたい
この願いが叶うようにそっと祈るだけ
出典: さみしい僕/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「これでもうさよならだね」というのは女性からの言葉でしょう。
告白を断ってしまった以上、友達関係を続けるのは難しいと女性は思ったのでしょう。
だからこんな悲しい言葉を主人公に伝えたのではないかと推測できます。
でも、主人公の方は友達関係を続けたいと願っているようです。
恋人関係になるという願いは叶わなくていいから、せめて友達のままでいさせてくれ。
そんな気持ちになっているのでしょう。
しかし、女性からはっきりと断られてしまったら、それを受け入れるしかありません。
「友達関係に戻れるように」とただ願うことしか主人公にはできないのでした。
いやー、とっても切ない終わり方ですね!
告白をしてしまったからこそギクシャクしてしまう二人の関係。
それを見事に描いた作品だと感じました。
おわりに
ほろ苦い失恋を描いた「さみしい僕」。
ラストは悲しい終わり方でしたが、青春っぽさが漂う素敵な作品ですね!
そして、RADWIMPSの失恋ソングといえば忘れてはならないのが「有心論」と「me me she」。
とても切ない歌詞が印象的で、どちらの歌もファンの間では名曲とされています。
この2曲について詳しく解説している記事もあるので、興味のある方はぜひ見てみてください!