理想郷「Utopiosphere」は現実社会の縮図?
ここまで、歌詞とその意味を解釈してきました。
「Utopiosphere」という単語はなく、Miliの作った造語です。
「Utopiosphere」は「utopia」から作られたのだと思いますが、理想郷の名前だと考えます。
理想郷である「Utopiosphere」。
しかし、そこは暗く恐怖に感じる世界でした。
踏み入れた人物の理想の夢のような世界とはおそらく程遠いでしょう。
なぜ、理想郷であるはずなのに「Utopiosphere」はこんなに暗く重い世界に描いてあるのか?
それは、現実社会の縮図を意味しているように感じられます。
「Utopiosphere」は社会風刺?
理想郷なのに現実世界の社会の仕組みを表している。
なぜ、そう感じるのか?
それは、子どもが大人になり、社会に入っていく様子を表しているのではないかという解釈もできます。
まず、冒頭の子どもようなの声。
これは、大人になろうとする子ども達の声です。
子どものときはいろんな事ができる大人に早くなりたかった人もいたでしょう。
子ども達は夢を叶えたいと思いながら大きくなり、理想郷つまり社会に入っていきます。
社会に入るのは当たり前のことで何の疑問も持ちませんし、大人達も社会に入るように言うでしょう。
しかし、現実は夢ばかりではありません。
闇のように感じる辛いこと、変だと思うこともたくさんあるのです。
楽しさも苦しさもメリーゴーランドのように繰り返す毎日。
やがて理想郷がどういう世界かわかることで大人になり、神経が世界と繋がる。
つまり、社会の歯車として回る大人になる。
そういう解釈にも感じられます。
現実世界は辛いことがたくさんあります。
仕事に追われて毎日ヘトヘトの人。
夢破れた人。
血の滲むような辛さを味わっている人。
逃げることもできないと追い込まれる人。
そんな人達も子どもの頃は夢を見ていたはずです。
しかし、毎日消耗し疲れていく。
その幻想的で美しい音楽の裏には、現代社会への批判が隠されているのではないでしょうか。
「Utopiosphere」の見せる未来
社会風刺を意味しているのではないかという考察をしましたが、暗い面ばかりではありません。
歌詞には光合成をして怒りさえも喜びに変わるという内容がありました。
光合成は光によって起きるもので、光の当たり方によってその反応は違います。
見方を変えれば怒りのような出来事も喜びに変わる。
つまり、世界は考え方次第で変えることができるという事です。
辛いと思っていることも、逃げられないと思っていることも考え方次第で乗り越えられます。
だから、世界と繋がって生きていける。
そういうメッセージが隠れているのかもしれません。
最後に
重く社会風刺のメッセージのある歌詞ではないかと考察しましたが、いかがでしたでしょうか。
歌詞の内容とは裏腹に、そのメロディーと天使のような優しい歌声がとても心地よい曲です。
歌詞の意味を考えず、その曲のやさしいメロディに耳を傾けユートピアに心を傾けて聞くのもいいと思います。
「Utopiosphere」の世界観に身をゆだねてみてください。
そして、カタカナ読みで英語の歌詞にもぜひ挑戦してみてくださいね!
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