タイトルの「クソ」に込められた複雑な感情

全ての自称「陰キャラ」に聴いて欲しい

秋山黄色【クソフラペチーノ】歌詞の意味を考察!どうして自嘲するの?激しい叫びに込められた本心に迫る!の画像

「出れんの!?サマソニ!?」の枠でSUMMER SONIC 2018に出演した記憶も新しい、秋山黄色(あきやま きいろ)

異色のシンガーソングライターとして注目する彼が、5thデジタルシングルとしてリリースしたのが『クソフラペチーノ』という楽曲です。

タイトルからしてパンチの効いた曲ですが、曲自体もとてもパンクテイスト!

1分35秒という短い曲の中には「フラペチーノ」に代表されるような、「オシャレさ」に対する複雑な感情が描かれているのです。

自分に自信の無い人は思わず共感する部分も…?

今回は、そんな『クソフラペチーノ』の歌詞を中心にご紹介していきたいと思います。

まずは、ほとんど歌詞とは関係のなさそうなMVからチェックしてみましょう!

MVをチェック!

警官?がおおはしゃぎ!大暴れ!

前作のシングル『ドロシー』MVでもカラオケ屋が舞台でしたが、今回もカラオケ屋のシーンからMVがスタート。

一人カラオケを楽しむ警官(警備員?)の姿が登場しますが、かなりハイテンション!

アクティブすぎて、力士の置物と相撲を取ったり、バッティングセンターや卓球を楽しんだり…

マウンドでキャッチボールを楽しむシーンもありましたが、相手はいるのでしょうか?

ゲームセンターにシーンは移り、ギターをかき鳴らす秋山黄色さんの姿が登場。

背景には相変わらず不審な動きの警官がいます。

ゴーカートを全力疾走して、カラオケ屋で熱唱!

振り付けから工藤静香の素顔』を歌っているのではと気づいてしまいました…

警棒?パイプ?でバッティングフォームを確認していたり、天真爛漫な警官。

よほど普段の仕事でストレスが溜まっているのではと感じてしまいました。お疲れ様です。

カラオケの一室にあるモニターには演奏する秋山さんの姿が映し出されているのにも注目。

謎が多いMVでしたが、味があって面白いですね。

書きなぐったようなフォントで、歌詞が登場していましたがどんな内容なのでしょうか。

歌詞を解説!

没落マンって?

スタバに行ったって
甘いもの食ったって
君たちみたいにできないんだ
没落マン stop

野武士みたいな face で
カプチーノ飲んだってきめえきめえきめえ
顔だけなら良いけど心もだ
ほらうんとかすんとか歌った歌ったら

出典: クソフラペチーノ/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色

自分の立ち振る舞いが何故か「イケてない」と感じてしまう主人公。

「没落」と言っているので、前はこんな風ではなかったのかも。

「あの頃は良かったなあ」なんて頻繁に思っているのでしょうか。

とにかく主人公の現在はとても残念な状態。

「君たち」というのは「イケている」と歌詞の主人公が思っている人物たちなのでしょう。

羨む気持ちもありながら、「元々素材が違うんだ!」と言いたげ。

顔が「野武士」とはどういうことなのでしょうか?

なんとなく時代劇に出てくるようなワイルドで、悪く言うとむさくるしい顔を主人公はしていると推測できます。

容姿だけならまだしも、主人公は自分の内面にも自信が無いようです。悲しくなってしまいますね。

だから、お洒落な飲み物(だと主人公が思っているもの)を飲んだとしても一緒にはならないんだと力説しています。

そのフラストレーションを歌う事で発散しろと言っている歌詞に思えました。

冒頭から、主人公はとてつもない劣等感を抱えているという事が伝わりました。

実際はそんなに容姿も性格も悪くないのではと思いますが、とにかく自尊心が低いようです。

歌ってライフ回復!?

「僕」だからお洒落なことができない

パイプパイプ ライフ回復
ナイフナイフ ライフ回復
確かめ合って脅かし合って
ほらうんとかすんとか歌った歌ったら

スタバに行ったって
コーヒー飲んだって
お洒落な事とかできないんだ
僕だしな

出典: クソフラペチーノ/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色

「パイプ」はMVで警官が振っていた棒のことなのかも。

単純に「ナイフ」や「ライフ」と韻を踏んでいるのでしょう。

深読みすると、それらの暴力を連想させるアイテムに、自分の鬱屈した気持ちを託しているとも受け取れそうです。

「合って」とあることから、主人公には仲間がいるのでしょうか。

同じように自分に自信がない人々と愚痴を言い合っているのでは?と想像しました。

そういった時間が主人公の傷ついた心を癒してくれるのかもしれませんね。

さらに「僕」は歌います。

「スタバックスコーヒー」は日本ではお洒落なイメージを持つ人も多いようですね。

でも、「国外ではそうでもないらしいよ」と思わず慰めたくなってしまいます。

別にコーヒーを飲むくらい誰にでも許される権利だと思うのですが…

「僕」は自分に全く自信が無い様子。

ウジウジしているとも思える歌詞ですが、パンクに歌われるので不思議と嫌になりません。

果たして、こんなにダメダメな状態から主人公は抜け出せるのでしょうか。

引き続き、読み進めてみましょう。

君に気後れしてしまう

声がどこまでも追ってくるのは?