「ありがとう」や、逆に「辛い」など自分の気持ちを正直に話すのって難しいものです。

主人公が「君」に伝えたかった言葉は、小さな心の箱にぎゅうぎゅうに押し込められました。

そこからホロリと小さな宝石のような涙となって溢れ出たのでしょう。

心から溢れた涙

気づかれぬようにね 笑うけど、嬉しくて切なくてまた溢れる。
届けたい想いがあるからさ、喜びも悲しみもいつも共に生きてく。

出典: あしたのそら/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

主人公は、「君」に泣いているのを見られたくなくて笑ってごまかします。

けれど涙は止まらない。

これは悲しみだけの涙ではありません。

主人公の、今までの苦悩と今感じている幸せが詰まった暖かい涙なのです。

悲しい過去や失敗した過去があっても、それをなかったことにはできない。

心にしまって、ずっと一緒に生きていくのです。

前を向いて歩こう

未来

どこまで どこまでも続く僕らの明日は簡単なんかじゃないけど、
またその背中を追います。

出典: あしたのそら/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

未来は明るい、夢は叶う。

現実は、それ程簡単ではありません。

けれどどんな未来が待っていようと、必ず明日は来るのです。

悲しいこと、辛いこともある。

3行目、これはきっと同じ道を行くということではなく、糧にするということ。

主人公は自分の前に壁が立ちはだかった時、また「君」を思い出すのでしょう。

その存在に助けられ、「君」が道を切り開くきっかけになる。

主人公にとって「君」は本当に大切な存在であることが読み取れます。

いつか僕も力になりたい

いつまで いつまでも続く明日の空を見上げられるよ、
と信じて僕は君の手を引くよ。

出典: あしたのそら/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

「君」という存在のおかげで主人公は上を向いて前に進めるのです。

「辛い時沢山支えてもらったから僕も君を支えたい。」

この部分は、そんな主人公の恩返しの様な気持ちが込められているのではないでしょうか。

自分の過去を振り返ってみて

大人になくて子供にあるもの

一体いつからなんだろう?僕ら大人になってて、
見えなくなってたいくつもの夢や希望が在ります。

出典: あしたのそら/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

大人になって失ってしまうものって沢山あります。

例えば、純粋な心や大きな夢。

子供の頃は、誰もが何の疑いもなく自分の未来に希望を抱いていたものです。

けれど色々な「現実」を経験して変わってしまう。

いつか叶うと信じていたキラキラ輝く夢が非現実のおとぎ話になってしまうのです。

その夢や希望は本当に叶わないものなのでしょうか?

「仕方ない」なんてことは1つもない