スッキリ
サヨナラ ララララ
慰めとか かか
要らないし しししし
余計
なぜか なぜか
今は はははは
何にも
寂しさを感じない

出典: ご機嫌サヨナラ/作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦

周りからの心配の声を不要だと退ける主人公。

自分はこれでいいのだから、慰めてくれなくて大丈夫だというのです。

2番のサビでも言葉を繰り返していることから、うろたえている自分を強がりで何とか保っているものだと思われます。

また、突然の出来事に実感がわいていないという部分もあるのかもしれません。

別れを前向きに捉える

前向いて
サヨナラ ララララ
背中を押して ててて
勇気を ををを
くれた

出典: ご機嫌サヨナラ/作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦

主人公は懸命に別れを前向きに捉えようとします。

別れることで一歩前に進めたというのです。

その一歩を踏み出す機会を与えてくれたのが彼。

彼が別れを切り出してくれたことで、主人公は未来に進むことが出来たのだといいます。

ずっと ずっと
いい人 とととと
あなたに会えてよかった
ハートブレイク最高

出典: ご機嫌サヨナラ/作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦

前半はきっと主人公の本音。

ステキな人と出会えたことに感謝をしているようです。

2人はとても良い関係性だったのでしょう。

しかし、最後のフレーズには少し違和感が。

ここで主人公は最大の強がりを発揮します。

たしかに失恋をして得るものもたくさんありますが、積極的に経験したいという人はなかなかいないはず。

この大袈裟なフレーズこそ、主人公がこれまで必死に強がってきた証拠といえるのではないでしょうか。

キレイな別れを望む

もう行って(もう行って)
今すぐに
背中を(向けてよ)
見つめられたら 気が変わっちゃう

出典: ご機嫌サヨナラ/作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦

ここでは主人公が彼に向けて発した言葉が描かれています。

別れを告げてもなかなか去ろうとしない彼。

そんな彼に対して主人公はサヨナラを促します。

でないと心変わりしてしまうというのです。

ここにきて初めて主人公が弱い部分を見せてくれました。

本当は別れたくないし、彼を引き留めたいのでしょう。

その想いをグッと我慢しているのです。

ポジティブなうちに
恋の扉 締めましょう
嫌いになりたくない あなたを…

出典: ご機嫌サヨナラ/作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦

今は前向きな気持ちでいられる主人公。

しかしそれは少しのきっかけで崩れてしまうような脆いものでした。

だからこそ早く彼に去って欲しかった。

強がってでもキレイな思い出のままで終わらせたかったのです。

これまでの歌詞で主人公が彼に対して悪い印象を抱いていなかったのも、必死に心変わりを抑えた結果でした。

強がっていた気持ち

理想のサヨナラ
してみたいって てててって
思ってた たたた
願い
そんな そんな
別れ れれれれ
あるわけがないのに

出典: ご機嫌サヨナラ/作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦

主人公はキレイな別れに以前から憧れを抱いていたようです。

しかし、実際に経験するとそう簡単にはいきませんでした。

どんなに強がってもポロリと本音が飛び出します。

それでも一生懸命に私は大丈夫、前向きに考えられると言い続けてきた主人公。

心の奥底ではうろたえていたとしても、人前ではせめて強い自分でいたかったのかもしれません。

そんな健気な想いを感じることができるフレーズです。

ご機嫌サヨナラ

出典: ご機嫌サヨナラ/作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦

曲の最後ではタイトルともなったフレーズが再び歌われます。

あくまでもご機嫌な別れだと言い張る主人公。

この失恋をバネに、もっと素敵な恋を経験していくのではないでしょうか。