クールでカッコイイ曲「ALARM 」

2004年発売!

【ALARM/安室奈美恵】意味深な歌詞の意味を解説!クールなサウンドに秘められた歌詞の真意が熱いの画像

安室奈美恵さんの26枚目のシングル「ALARM」。 

クールなサウンドが印象的な同曲。

しかし、その歌詞には実は安室さんの熱い想いが秘められていたのです!

今回は歌詞MVの魅力を改めて徹底解剖していきたいと思います。

音楽性が変わった時期

 「ALARM」のリリーズ前年にはアルバム「STYLE」をリリース。

ラッパーであるZEEBRAさんが参加するなど、ブラック・ミュージックの影響を強く受けたアルバムでした。

小室哲哉さんのプロデュースを外れ、大きく音楽性が変化した時期と言えます。

「ALARM」もその流れを汲んでいる曲です。

収録アルバムのタイトルはその名も「Queen of Hip-Pop

自身のファンのみならず、ブラック・ミュージックが好きな層にもアピールしているのがうかがえますね。

MVにもその影響が色濃く出ています。

では、早速そのカッコイイMVをご覧ください。

まずは「ALARM 」のMVをチェック!

モノクロトーンのクールなMV!

夜に隠れて、町中に宣伝のステッカーを貼る怪しい影。

24時になった瞬間に秘密のライブが開催!

きちんとしたステージはなく、コンクリートの地面の上で踊る安室さんとダンサー達。

バーも併設されており、ドラァグ・クイーンがバーテンダーを務めている妖しい雰囲気。

バックにはスケートボーダーもいます。

バイクが沢山並んでいる前で白いライダージャケットを着て、英語交じりの歌詞を歌う安室さん。

印象的だったのは指輪を外して投げつけた所。

フェミニンなドレスで踊る安室さんが映った画面にそれにぶつかり、画面にはヒビが。

さらに指輪を拾ってショックを受ける男性が登場。

安室さんはそれを無視して立ち去るというラストでした。

実生活を反映したMV

【ALARM/安室奈美恵】意味深な歌詞の意味を解説!クールなサウンドに秘められた歌詞の真意が熱いの画像

この頃の安室さんの私生活を振り返ると、2年前の2002年には離婚が成立。

その背景を考えると、当然、指輪は結婚指輪なのではと連想しますよね。

前年に発表したシングル「Put 'Em Up」にも男性を責める歌詞が見られます。

そういった私生活を反映しつつ、自身のキャリアについても表している部分がありました。

フェミニンなドレスで踊る安室さんが映った画面に、指輪がぶつかり割れてしまうというシーン。

それまでのイメージから抜け出そうとする意思が感じられます。

“安室ちゃん”からミュージシャン・安室奈美恵へ…

カワイイからカッコイイへと楽曲もスタイルも変わっていた時期ということがうかがえますね。

では、意味深な歌詞もそれを表したものなのでしょうか。

「ALARM 」の歌詞の意味は?

自分の音楽活動に対しての想い

朝までなだめてyelling 氷の虚像はbreaking
脳裏に焼き付くcalling 回線put me through it
アクセル全開のhot way 限界越えてくvoltage
目指すはsexyなDIVA gimme gimme, boy I'm ready!

出典: ALARM/作詞:JUSME 作曲:MONK

「yelling(エーリング)」と「breaking(ブレイキング)」など「イング」という音で韻を踏んでいるのが分かります。

「ALARM」にはこうしたラップのような歌詞が多く見られます。聴いていて楽しい部分の一つです。

さて、思い悩んで頭が冴えて眠れない…そんな自分を励ましていた主人公。

冷たい血の通っていないような嘘のイメージはもう壊そうと決意しました。

これは、今までの安室さんの活動は自分のやりたいこととは違っていたということを示しているのでは。

「put…through~」は「~を…の中へ通す」という意味です。

「脳裏に焼き付く」くらい電話がかかってきていた…

自分の中に電話回線があるような気すらしていたのかも。

ちょっとうんざりしているのかもしれません。

自分を車に例えて、「飛ばして行こう!」と言っています。

飛ばすのはもちろん音楽活動のこと。

「目指すはsexyなDIVA」は分かりやすいと思います。

きっと安室さんが大ファンであるジャネット・ジャクソンのような歌姫。

歌って踊れてかっこよくてセクシーで…

そんな自分の目指す目標を示したわけですね。

子供の写真にキスをして早朝に出ていく