ここで、とてもテンションの高い設定の主人公が登場します。どれくらいのテンションかというと……

多くの人がもっと寝ていたい、だるいと感じる週明けの朝に、目覚まし時計よりも早く起きて出かけるほどです。

そして、さらに誰もが不満をもちながら乗っている通勤・通学の電車。

そこで不意に足を踏まれてしまっても、声を荒らげることなく笑っていられる。

最高の気分でいるわけです。それはなぜかというと……

主人公は心が軽い、なぜなら恋をしたからだ

人はみんな
恋をすると(ふわり)
ハートまで軽くなって(魔法)
雲の上 歩き出す
夢の世界へ

出典: スキ!スキ!スキップ!/作詞:秋元康 作曲:小林祐二

主人公は恋をしています。 相手は平日にだけ会える関係なんですね。

休日の間は、さぞかし月曜日が待ち遠しかったことでしょう。

相手にやっと会える、その恋の喜びに高揚している気分は天に昇るような浮揚感があります。

スキップしたくなる
両手を振って…
君のこと想うだけで
なんか無重力
どこでも行けそうな気がする
生きることって素晴らしい

出典: スキ!スキ!スキップ!/作詞:秋元康 作曲:小林祐二

そして、サビに入り人目をはばからずスキップしてしまう主人公。

人生は素晴らしいと喜び讃えながら一日を始める姿が描かれます。

なんかちょっと可愛い感じがしますね。

ところで、この主人公は、男性なのか女性なのか?

お相手とはどうなっていくのか……?

2番の歌詞で色々明らかになっていきます。

2番で明らかにされる主人公の境遇

もし君が他の男の子と
楽しげに話してても
しょうがない

ジェラシー感じるより
そっと見て見ぬふり
君が君らしく
しあわせそうなら

出典: スキ!スキ!スキップ!/作詞:秋元康 作曲:小林祐二

想っている相手が別の男子と親しげにしているところを偶然見かけてしまった主人公。

それでも嫉妬はせず、相手が楽しそうにしている様子を喜び、水を差すまいと知らんふりをします

ここで、主人公は男性ということがわかりました。

さらに、お相手は「付き合っている彼女」ではないのかもしれません。 

興味がわきますが、それは次のフレーズで明らかになります。

そう僕の気持ちだけが
どんどん昇って行く
天まで届くようなテンション(テンション)
片想いは傷つかない
明日も行くぜ!
スキ!スキ!スキップ!

出典: スキ!スキ!スキップ!/作詞:秋元康 作曲:小林祐二

主人公は片想い、しかもあまり接点のない、遠くから見つめているような距離感のようですね。

もしかしたら、アイドルを好きになった人、

HKT48メンバーに恋をした「ファンはこんな心理になる」という意味にも取れます。

例えば、握手会でメンバーは前に並ぶ他のファンと話をするわけですが……

列に並ぶ間「もうすぐ会える」というドキドキ感が、スキップしたくなるようなテンションなのかも知れません。

ただ、歌詞は平日の設定ですので、主人公はアイドルではなくクラスメイトや会社の同僚に恋をしていると思われます。

恋愛は人生の活力源

君に会わなきゃ
こんなワクワクした
今日にならない
君を好きになって
僕は変わった
思い出し笑い

出典: スキ!スキ!スキップ!/作詞:秋元康 作曲:小林祐二

ここから、イントロ、サビの繰り返しになります。

主人公は、好きな人がいるという事実にまさに天に昇るような気分でいます。

望みの成就にこだわらず、自分の恋愛感情に人生の喜びがあるのですね。

スキップをしながら、宇宙までいってしまいそうな。

そんな万能感を持ちながら日々を楽しく過ごしていこうという力強さを感じます。

恋愛というと、時に鬱々とした感情になってしまうこともあります。

しかしこの曲の主人公はひたすら明るく、恋愛感情をプラスのエネルギーに変えています

聴いていて元気をもらえる歌詞です。

なお、今回は解説のために抜粋しておりますが、全曲の歌詞はこちらのサイトなどで確認できます。

HKT48の「スキ!スキ!スキップ!」歌詞ページ。「スキ!スキ!スキップ!」は、作詞:秋元康、作曲:小林祐二。

スキ!スキ!スキップ!はアイドルの王道曲

公式ミュージックビデオ

「スキ!スキ!スキップ!」は明るくポジティブな歌詞に加え、曲もアップテンポのエイトビートでハイになりますね。

楽曲は、イントロ~1メロ~1サビ、2メロ~2サビと続く構成。

ここまでで曲の半分であり、後半はイントロ~サビ~サビと、サビの部分が二回繰り返されます。

このサビが続く構成はライブで大きく盛り上がるポイントです。

最近はアイドル楽曲でも凝った構成の曲が増えました。

そんな中「スキ!スキ!スキップ!」は純粋に盛り上がれる、アイドルの王道とも言える曲だと言えます。

スキ!スキ!スキップ!のダンスは、実は難しいらしい!?