メンバー脱退直前のタイミングでのMV公開
全メンバーが揃う最後の楽曲
2013年に結成されたFINLANDS は、2019年4月にコシミズカヨ(Ba)が脱退。
メンバーは塩入冬湖(Vo.Gt)のみとなり、現在はサポートミュージシャンを迎えてバンド編成にて活動中です。
今回ご紹介する「call end」のMVは、コシミズカヨの脱退直前に公開されたものになります。
彼女がいたころのFINLANDSの魅力をたっぷりご覧ください。
YouTubeでの再生数は10万を突破!
FINLANDSの公式YouTubeチャンネルは登録者数が1万人を超えています。
そして「call end」のMVは、なんと再生数10万回以上!
コメント欄には、コシミズカヨの脱退へのリアクションが多く書き込まれていますね。
ショックという声と、エールがたくさんあり、彼女の人気の高さがうかがえます。
孤独、不安なはずなのに…?
2019年3月にリリースされたEP「UTOPIA」のテーマは「孤独」。
ライブで盛り上がる「call end」はパンキッシュな曲調です。
しかし、テーマの通り歌詞には大きな寂しさが描かれています。
孤独がテーマの歌詞と、長年ともに活動してきたメンバー脱退と、ひとりになる状況。
なのに「call end」のMVは、そんな不安を吹き飛ばそうとするような笑顔のシーンばかり。
一体なぜなのでしょうか。
楽屋で円陣、ステージから降りての演奏…!
「call end」のMVでは楽屋で手を重ねあわせて気合入れをするメンバーの姿があります。
ステージへ向かう姿やリハーサルなどの舞台裏が映し出され、ファンにはたまらない内容です。
また、親友のような家族のような、そんな信頼感が伝わってくるオフショット映像の数々。
FINLANDSのプロフィールを見るまで4人バンドと信じて疑わなかったほど4人の結束の高さを感じました。
オフショットだけど見せない場面も
ですが、ひとつ気になることがあります。
ライブ時のオフショットといえば、居酒屋などでの打ち上げの様子があってもおかしくないでしょう。
しかしこのMVに打ち上げシーンはありませんでした。
それは決して、メンバーの仲が悪いからではなく、あくまでFINLANDSというバンドのことにこだわったから。
パフォーマンスやライブのこと、ファンのことを映像にしたかったからなのではないでしょうか。
ここには脱退することになったメンバーへの想いも込められているような気がします。
なぜ打ち上げシーンがカットされているのか
打ち上げのシーンは貴重ではあるのですが、アーティスト側だけで完結してしまうところがあります。
「ファンのために」や「ライブが楽しい」という気持ちももちろんあるでしょう。
しかし、それだけではないのです。
その日のライブの感傷に浸ったり反省をしたり…。
今後について考えたりというバックグラウンドの様子に近いともいえます。
だからこのMVではカットされているのではないでしょうか。
そしてそういう部分も見せてこそでは?という意見もあるかと思います。
しかしあくまでライブの部分しか見せないというFINLANDSのプロ意識を感じることができるのです。
ライブ未経験の人にこそ見てほしいMV!
ライブ映像ではメンバーの高い熱量とフロアから上がるファンの感情のぶつかり合いがとてもリアルです。
自分もそこにいるかのような気持ちになれますね。
さらに画面ではなく自分の目と耳で体感したくなるような映像になっているのです。
「FINLANDSの曲は知っているけれど、ライブには行ったことがない」
「どんな雰囲気か知りたいけれど、聞ける環境にない」という人にオススメしたいMVです。