楽曲について
ACE COLLECTIONの楽曲『約束のしおり』。
この楽曲は、映画「明日、キミのいない世界で」の主題歌に起用されています。
2人の恋心をリアルかつ鮮明に描いた歌詞がリスナーの共感を呼んでいます。
2020年1月14日に公開されたこの楽曲は、発売から約7か月で180万回再生を突破。
ボーカルのたつや◎が織りなすどこまでも伸びて広がるメロディーが魅力的。
円満だった2人
君の存在
気まぐれな秒針を 気がつきゃ君に
握らせて 胸の鼓動 預けてたみたい
出典: 約束のしおり/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎
楽曲を取り巻くどこか悲痛感溢れる雰囲気。
1番のAメロでは、君と一緒に居た頃の情景を思い返しています。
ここからは、2人の恋愛の主導権が君側に寄っている事が解釈できます。
そして、自分の心も次第に君へと寄り添っていく。
楽曲全体でプラスからマイナスへの変容が見られるこの歌詞。
ここで述べられていることは決して現在のことではなく、遠い過去の事なのです。
たつや◎の込み上げた想いをそのまま声にしたような感情的な歌い方にも注目してください。
君に振り回されていたあの頃
揺れ動く日々の色 心のフィルム
足踏みも 息づかいも 君のさじ加減
出典: 約束のしおり/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎
君に嫌われないように、君に愛されるように自分を生きてきた主人公。
全てを君のために演じてきたといっても過言ではないかもしれません。
それほどに、君を想い憂いていたことが感じられる歌詞です。
まだ具体的な情景が一切謳われていなくとも分かる2人の関係性。
主人公は君に引っ張られながらも、2人は円満だったのです。
そしてこの先の歌詞からは一気に雰囲気が変容していきます。
突如として姿を消した君
不穏な空気
次会う日はいつかな
歳重ねるたびに 時々思い焦がれ
出典: 約束のしおり/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎
この歌詞から、2人が会えなくなってしまった状況が窺えます。
そして注目すべきは2行目の「歳~」のフレーズ。
会えない期間が、数日や数か月ではなく、年単位で描かれているのです。
さらにその後の歌詞「時々」からも、会えない期間が長いことが解釈できます。
先ほどまでは円満な様子が描かれていた主人公と君の2人。
それが一気に崩れてしまった背景には一体どのような要因があったのでしょうか。
もうこの世界にはいない君
天の定めに憂う度に 心から溢れる愛を
君に叫ぼう
出典: 約束のしおり/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎