luz【ビタースウィート】歌詞＆MV考察！ガラスの靴を履いて…「Royal Scandal」の舞台へ

早速彼女を落とそうと、グラス越しに熱い視線を送る主人公。

高い地位を持つ彼はこと恋愛においても腕に覚えがあったのでしょう。

しかしどうしたことか、彼女は簡単には彼になびかないようです。

しかし攻略が難しいほど燃えるというのもプレイボーイの主人公の性分。

「君にRendez-vous」という言葉が使われていますが、訳すと「君に会いに来た」といったところでしょう。

その言葉の通り、彼は彼女に会いにそれ以来バーに通い詰めたということではないでしょうか。

「地位も体裁も関係ない」と言っていることにいろんなものを投げ出して彼女に会いに来ていた様子が表れています。

主人公がいかにも自信に満ち溢れた人物であることが表れたような言い草が繰り広げられていますね！

自分としたキスはきっと彼女にって忘れられないものになるだとか、自分の恋人になれば他の男みたいな残念な思いはさせないだとか。

きっと挫折や失敗なんて経験してこなかった人なのではないでしょうか。

サンドリヨンというのはフランス語でシンデレラという意味。

灰かぶりの歌姫と呼ばれた彼女が王子様と出会って幸せになる様子を表したものでしょう。

彼は自分の地位などいろんなものを使って彼女にアプローチをしました。

そして彼女にはそれが必要だったのでしょう。

彼のアプローチを戸惑いながらも受け入れる様子がここで描かれます。

戸惑っている時点で普通は引っかかるものもありそうですが、自信満々の主人公にとっては彼女の「イエス」だけが全てです。

「確信。デレたら」という歌詞が「シンデレラ」と掛けられているのも粋ですね。

冒頭の英語部分は「何も問題ないよ」のような意味。

主人公は財力にものを言わせて彼女の望みをなんでも叶えてあげようと言わんばかりです。

「味が苦くて飲めないなら、ミルクをあげるよ」というくだりも、「なんでも君の思い通りになる」とでも言っているかのよう。

彼女が欲しかったのは彼の愛というよりも、このなんでも手に入る状況だったのではないでしょうか。

高い地位を持つ彼にとってみれば、彼女を世界的な大舞台に立たせることだってできます。

そう、彼女の欲しかったものとはその状況のこと。

歌を志す人なら大きな舞台に憧れるのも当然でしょう。

その夢が叶うことを餌に、主人公は彼女を思うままにすることができたのです。

「僕らは結ばれるべきなんだ

それは互いにとって利益のあることだから」

冒頭の英語を訳すとこんな感じ。

「S・D・M・B…」というのは魔法使いがシンデレラに魔法をかけたときの呪文を表したものだという話がありました。

「サラガドゥーラメチカドゥーラビビデバビデブー」というヤツですね。

そう、男性は見事彼女をものにできたし、彼女は夢の舞台へと足を進めようとしているのです。

まさに互いに利害が一致している状況。

しかし、それでも彼女は何故か哀しい表情を覗かせるといいます。

一体、何が彼女をそうさせているのでしょう。