TK from 凛として時雨のシングル「Signal」とは

こちらの動画は、今回ご紹介する楽曲「Signal」のMVです。歌っているのはTK from 凛として時雨(以下、TK)。

ロックバンド凛として時雨のボーカリスト兼ギタリストでもあるTKさんは「TK from 凛として時雨」という名義でソロ活動も行っています。

「unravel」から2年後に発売の2ndシングル

Signal
TK from 凛として時雨
SMAR

「Signal」2016年9月7日に発売された、TKさんの2ndシングルです。

2014年に発売された1stシングル「unravel」以来2年ぶりにリリースされることとなった、このシングル

TKさんのファンのみならず、凛として時雨ファンにとっても大満足の1枚です。

というのも、凛として時雨アルバム『still a Sigure virgin?』収録曲「シャンディ」をセルフカバーした曲「Shandy」が収録されているから!

カップリング曲の2曲目として収録されているのは、1stシングル「unravel」のアコースティックバージョンです。

全3曲が収録されたシングル「Signal」は、まさに購入して損ナシのシングルです。

「Signal」はアルバム『white noise』に収録

white noise
TK from 凛として時雨
SMAR

「Signal」はTKさんの3rdアルバム『white noise』に収録されています。このアルバムが発売されたのは2016年9月28日

2014年に発売された2ndアルバム『fantastic magic』から2年後のことでした。

2016年3月にはミニアルバム『Secret Sensation』がリリースされていますが、表題曲「Secret Sensation」はこの『white noise』にも収録されています。

ミニアルバムからはさらに、楽曲「like there is tomorrow」がアルバム用にアレンジされて収録。

TKさんの世界を知りたい人には一度聴いてほしいアルバムとなっています。

「Signal」の歌詞の意味を解釈&コード紹介

「Signal」は、TKさんの囁くような歌声が印象的です。途中、地声を張る部分もありますが、全般的に絞り出したかのような苦しげな声で歌われています。

聴いているこちらも息苦しさを覚えるような「Signal」の歌詞には、どのような意味が込められているのでしょうか。

歌詞の解釈を1番のコードとともにご紹介します。

【1番】殺したい<Signal>があるのに殺せない

Dm     B♭
感情につける 名前は自由だね

C        G7 A7
ほら 変わり果て た

Dm     B♭ 
消せない僕の 罪の引き金が

C        G7 A7
溶けてしまいそう で

Dm       B♭
血だらけになった あの日の意味は 

C          G7 A7
無くなるはずもないよ ね?

Dm          B♭
憎しみが消えてしまった ら 

C       N.C
君を殺せないか ら

出典: Signal/作詞:TK 作曲:TK

この歌詞からは<僕>が<君>を殺したいほど憎んでいることが伝わってきます。

<血だらけになったあの日>、<僕>の心はズタズタに引き裂かれて殺されたのです。

それは、元をたどれば、過去に<僕>が犯した罪が招いたことだったのかもしれません。

しかし<僕>の感情は<君>を"殺したい"という"復讐心"に変貌してしまいました。

ただし、燃え盛る"復讐心"だけがテーマなら<憎しみが消えてしまったら 君を殺せないから>なんて言い聞かせる必要はありません。

"復讐心"の裏には、他の感情が隠れているようです。

Dm   C
過去を満 たしている

B♭ C 
罪  が創った

Dm C    B♭ C 
僕  である 為に

Dm  C     B♭
永遠性 のナイフ で

  C  Dm   C    B♭  C 
記 憶の Signal 刻まれて るのに

Dm C    B♭ C    Dm
痛  みさえ 消し 去ってし まう

C  B♭  C 
絆の Spiral

Dm C    B♭ C 
迷い 込んだ 僕  は

  Dm C    B♭ C  
僕 に消 え隠れ ていく

出典: Signal/作詞:TK 作曲:TK

こちらはサビの歌詞。曲のタイトルで歌詞にも登場する<Signal>は、「信号」「きっかけ、引き金」という意味の英単語です。

永遠とも思えるくらい長く脳に送られている<Signal>は、憎しみと復讐心を指しています。

このサビで特に重要なのは<痛みさえ消し去ってしまう絆のSpiral>という一節。

<Spiral>「らせん」という意味ですが、経済用語として「悪循環」という意味もあります。

<僕>には殺したい"復讐心"があるにもかかわらず、その"復讐心"を<消し去ってしまう絆>が、<君>との間に存在するんです。

<絆>が異性との間のものなのか、友情なのかは私たちにはわかりません。

しかし、"復讐心"と<絆>の間で苦悩する<僕>の気持ちは、まるで"愛憎"のようです。その気持ちを想うと、こちらも心が苦しくなります。

コードのご紹介はここまでです。前奏や続きのコードを知りたい人は、無料で閲覧可能な下記のサイトをご利用ください。