紅白歌手あいみょんによるドラマ主題歌!
【真夏の夜の匂いがする】ってどんな曲?
【君はロックを聴かない】【マリーゴールド】など数々のヒット曲を生み出している人気歌手、あいみょん。
今回ご紹介する楽曲はそんな彼女の曲、【真夏の夜の匂いがする】です。
ドラマ『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』の主題歌として書き下ろされたこの曲。
石原さとみ、福士蒼汰などの人気俳優が出演するドラマと共に人気になりましたね。
『真夏の夜』という言葉で皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
じっとりと湿気を含んだ空気まで重く感じるような暑い夜、祭りやイベントの喧騒がどこか遠くに聞こえる夜…。
あいみょんは本作【真夏の夜の匂いがする】で、どんな情景を描いているのでしょうか。
歌詞を見る前に…楽曲MVもチェック!
歌詞をチェックする前に、MVを見ながら楽曲をおさらいしておきましょう!
怪しげなギターのバッキングと共に始まる雰囲気満点のこの曲。
イントロとサビの印象が全く違う為、当初同じ曲だと認識できなかった方もいるのではないでしょうか。
仄暗い洋館の中でギターを弾く姿のあいみょんや、ロープに吊るされた姿の彼女。
そして和室の中で不気味な動きを繰り返すスーツ姿の男たちに囲まれた彼女の姿が印象的です。
早速歌詞を見ていこう♪
惹かれていることを認めたくない『私』
真夏の夜の匂いがする
絵の具のソレと同じ香り
さまざまな色恋も踊り出す
今夜は私もその一人?
出典: 真夏の夜の匂いがする/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
小学生時代は皆さん必ず使っていたであろう絵の具。
どんな匂いであったか思い出すことはできるでしょうか?
明確な匂いを思い出せる方はきっと少ないことでしょう。
ですが、あまりいい匂いではなかった、ということは思い出せるのではないでしょうか。
人為的なむっとするような、どろりとした絵の具の感触を思い出すような匂い。
暑さや湿気を含んだ真夏の夜の匂いも、いわれてみればどこか似た香りのような気もしますね。
どれだけ色彩豊かでカラフルな絵の具も、全て一様に同じこの香りがします。
それは真夏の夜も同じこと。
遠くの夜空に打ちあがる花火も、人混みと喧騒でむっとするような色とりどりの屋台が並ぶお祭りも。
そんな夏の夜に始まっては終わる、たくさんの色恋も。
眩い極彩色を纏っていても、全て同じ熱気と湿気を孕んだ噎せ返るような濃い香りがするものです。
この歌は、そんな真夏の夜の匂いに今まさに巻き込まれんとしている『私』の物語です。
真夏の夜の匂いがする
私には分かる危険な香り
いろいろな問題も溢れ出す
今夜も帰路にて頭を冷やす
出典: 真夏の夜の匂いがする/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
そんな真夏の夜に、まさに今とある男性との恋が始まろうとしている『私』。
しかしその恋は、『私』にとって望むべきものではなかったようですね。
むしろ思いもよらないものだったのか、『私』からは戸惑いすら感じ取れます。
お相手の男性は兄のように慕っていた人か、大事な友人の一人だった人か。
はたまたこれまで多くの女性を泣かせてきた恋多き男か。
『私』の頭のどこかで、この人に想いを寄せてはいけないという警鐘が鳴り響きます。
男性と別れた帰り道、必死に自分を落ち着かせようとする『私』の姿が思い浮かぶようですね。
相変わらず素直になれないなぁ…
もっと自由に グラスを片手に
人生を謳歌 人生を歌おうか
「そんなことできたらなぁ」
出典: 真夏の夜の匂いがする/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
自分の中に生まれた男性への想いに戸惑う『私』。
ですがのっぴきならない事情があり、素直に認めるわけにはいかない想いなのでしょう。
いろいろと考えを巡らせながら思わずこぼれた独り言。
その言葉の裏を返せば、自由に素直に生きたいけれど生きられない。
そんな彼女の人柄を読み取ることができますね。
自由奔放な人々に憧れながらも、考え過ぎて結局足を踏み出すことができない。
自分のことをこんな風に考えるのは、きっと一度や二度ではないのかもしれません。