悩んだ『私』が最後に出した結論とは…?

いつのまにか踊らされている!?

真夏の夜の匂いがする
偉そうに睨む魔物がいる
有耶無耶な地図で惑わされる
迷子の迷子の子猫になる

ああ 気づけばほら
踊らされる クセになってる
抜け出せない

出典: 真夏の夜の匂いがする/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

むっとする噎せ返るような、独特の匂い。

そんな真夏の夜の匂いに触れる度、あの夜のことを思い出します。

その度に『私』の中で魔物のような理性と感情、二人の私が言い争いを始めるのです。

冷静になろう、いやいや、いつもそんなこと言ってるから駄目なんだよ。

そうこうしている間にも、例の男性は会うたびに気があるのかないのかわからない素振りを見せてきます。

『私』はますますそれに振り回されっぱなし。

もしかしたら、それすら彼の思うつぼなのかも?

自分でも気づかないほどにいつの間にか、彼の事ばかり考えてしまうようになったのです。

考えるより先に足を踏み出せ!

天国か地獄か
分からない道を行こう
振り切って進んで行こう
簡単じゃないからハマっていくんだろう
恋も金もこの人生も

出典: 真夏の夜の匂いがする/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

『私』が考え抜いた末に出した答えは、とりあえずやってみよう

言いたいことは言ってみる、やりたいことはやってみる、行きたいところには行ってみる。

男性とのこれからの関係にも、そう答えを出したようですね。

やらないで後悔するより、やってみて後悔しよう

この考え方は、自分の人生や生き方を豊かにする為に、非常に役に立つ考え方なのだと思います。

悩んで足を踏み出せない時間を作るくらいなら、出たとこ勝負でも足を踏み出してみる。

その方が、どんな方向であろうと前に進むことはできるのだから。

簡単な人生より、困難の多い人生の方が乗り越え甲斐がありますね。

そんな非常に前向きなエネルギーに満ちた言葉で楽曲の一番の歌詞は締めくくられています。

ドラマへの愛を感じる歌詞に注目!

甘い言葉に誘われた人々の運命は?

あいみょん【真夏の夜の匂いがする】歌詞の意味を考察!魔物の正体は?未体験へ飛び込んだ先にあるのは…の画像

根拠のない台詞に騙されたら最期
最高の財宝がきっとここにあるはず
フラつく脚が不思議とお菓子な家へ
快楽へと ご苦楽へと
吸い込まれていく

ああ 気づけばほら
脳味噌の中に溶けていく
いとおかし

出典: 真夏の夜の匂いがする/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

二番の内容はドラマ『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』の内容を反映させた歌詞となっていますね。

口先だけは誰よりも器用、一方で大事なことは全て従業員に丸投げ。

しかしどこか人を惹きつけるものを持つ石原さとみ演じるワンマンオーナー黒須仮名子。

そんな彼女の達者な台詞を信じてしまい集まったレストラン『ロワン・ディシー』の面々。

数々の困難や事件に遭遇しながらも、『ロワン・ディシー』での日々は全員の大切な物となっていた

そんなドラマの内容があいみょんらしい言葉で綴られていますね。

レストランを取り巻く愛情の物語

あいみょん【真夏の夜の匂いがする】歌詞の意味を考察!魔物の正体は?未体験へ飛び込んだ先にあるのは…の画像

天才か?真逆か?
分からない未知の人
ふざけんな もうどうしよう
完璧な答えが出ないまま行くんだろう
愛の価値もこの人間も

出典: 真夏の夜の匂いがする/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

サビの箇所で歌われているのは、この作品の主要人物である黒須仮名子と伊賀観のことでしょう。

破天荒すぎる黒須の言動に多くの人が振り回される『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』というこの物語。

無責任な発言の多い中、時折非常に本質的で見る者をどきりとさせる言葉を投げかけるオーナー黒須。

三行目以降はそんな彼女への主人公伊賀が持つ感情を歌っているのでしょう。

めちゃくちゃな扱いをされながらも、自分を認めてくれたオーナーや自分の居場所となっているレストラン。

それらへの愛情が、歌詞の最終行で歌われている『愛』のことなのではないかと思います。

一番で歌われた『やらない後悔よりやって後悔しよう』という心情。

これはこのドラマのメッセージにも通ずるものがある内容ですね。

ドラマの内容とも絡めながら、よりそのメッセージを強固なものにして歌い上げているのではないでしょうか。

歌詞の一番と二番に共通するものとは?