曲の最初と最後に出てくる「ビー玉」。

曲の冒頭ではビー玉越しに見た景色がいびつになることを面白がるシーンで、子供の頃を連想させます。

しかしそのビー玉は、曲の最後では割れている状態です。

1番の歌詞からもわかるように、まっすぐなものが曲がって見えることが面白かった子供時代。

でも大人になった今では、まっすぐだと信じていたものが曲がって見えてしまう。

それは大人になった証拠でもあり、同時に子供の頃の純粋な気持ちを忘れてしまったということでもあります。

このことから、ビー玉は「純粋な心」を表しているのではないでしょうか。

大人になって働くようになると社会に揉まれ、純粋なだけでは世渡りがうまくできなくなります。

ときには純粋であることを捨てて、自分の本心を心の奥底に隠して思ってもいないことを口にしたり。

仕事を円滑に進めるために、顔で笑って心で泣くということも少なくありません。

そんな状況では、純粋な心を犠牲にするしかなかった。

だからこそビー玉、つまり純粋な心は割れてしまったのではないでしょうか。

かけらを集めて純粋な心を取り戻す

しかしビー玉のかけらはまだ心の中に残っていて、完全になくしたわけではありません。

秘密基地で幼なじみと遊んだあの頃、目に映る景色は毎日新鮮で、ビー玉のようにキラキラと輝いていました。

何が起きても面白かったし、どんなことでも楽しめたのです。

あの頃は疑心暗鬼なんて言葉は知らなかったし、何かを疑うという気持ちもありません。

当時を思い出して、心の中に散らばったビー玉のかけらを集める主人公。

あの頃と同じ形のビー玉にはならなくても、かけらを集めればまた違う形のビー玉になります。

この曲ではビー玉という言葉を通して、大人になったら失ってしまいがちな純粋な心を取り戻そうとする姿が描かれているのではないでしょうか。

おわりに

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「宝島」「ビー玉」も、子供の頃に遊んでいた秘密基地のような場所を思い出させてくれます。

どちらも子供の頃にしか持てない貴重な場所であり、かけがえのない時間。

この曲を通して「大人になっても純粋だったあの頃を忘れないことが大事」というメッセージが伝わってきます。

子供の頃の思い出は、どれだけ大人になっても心の中を温めてくれる大切なもの。

学校や仕事に疲れたとき、ぜひこの曲を聴いてみてください。

あなたにとっての「宝島」や「ビー玉」が、きっと心の奥底に眠っているはずです。

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