キーワードは自転車!新しいスタートを描いた春の歌!
今回はその中に収録されている「10時の方角」という楽曲を紹介していきます。
この楽曲は「春になって新しい生活をスタートする人」を題材にした作品です。
人生の歩みを"自転車"に例えているこの楽曲。
補助輪なしでも進んでいける一人前の大人になったことを歌っているんですよ♪
これから新しい生活をスタートする時。
今まで自分を支えてきてくれた人へ感謝を伝えたい時。
ぜひこの曲を聴いてみてはいかがでしょうか。
もちろんそうじゃない人も、この曲を聴いたらきっと明るい気持ちになることができますよ!
春特有の"わくわくする感じ"をこの楽曲から感じてみてください。
メンバーたちが楽しそう!楽しい気分になれるMVの内容とは?
「10時の方角」のMVは、見ている人を"わくわく"させてくれる映像作品になっています。
円を描くようなフォーメーションで、お互いの顔を見ながら演奏するメンバー達。
楽しそうに目を合わせながら演奏して歌う様子を見ていると、とても心が和みますよ!
sumikaは日頃からこんな楽しい雰囲気の中で、音楽を作り上げているんだろうな~と思えてきます。
楽しい気持ちになりたい!という人は要チェックですよ♪
曲名「10時の方角」にはどんな意味が隠されている?
後述する歌詞を見ると分かるのですが、歌詞の中に「10時の方角」という言葉は登場しません。
ではなぜ曲名が「10時の方角」になっているのでしょうか。
恐らくその答えは、時計の文字盤に隠されているのではないかと思います。
時計の文字盤を真っ直ぐ見た時、一番上に来ているのは「12」です。
「12時」を基準にして時計の文字盤を見ると「10時」はやや斜めの位置ですよね。
要するに「10時の方角」は"やや斜めの方角"という意味が込められているのでしょう。
新しいスタートラインを切ったばかりで、真っ直ぐに歩けないこともあるかもしれない。
そんな不慣れな様子を「10時の方角」という言葉で表現しているのです。
「独り立ちする主人公」と「見送る親」を描いた歌詞を解説!
「10時の方角」の歌詞に登場する主人公は、これから親元を離れようとしている一人の男性です。
そして歌詞の中では、離れていく子供を優しく見送る親の気持ちも描かれています。
見送られる側の子供と、見送る側の親。
それぞれどのような思いを抱いているのか、歌詞を掘り下げながら解説していきます。
1番の歌詞
気合いを入れている主人だけど…
漕ぐペダルは10トンを越える
位の重さでギアを下げ込む
桜前線とご一緒に
私も戦線に赴くのです
出典: 10時の方角/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
これから社会の荒波に飲まれようとしている主人公。
新社会人として歩き出さないといけないので、かなり気合いを入れているのでしょう。
それでも不安な気持ちがあったり、新しい生活に慣れなかったりして、スイスイと前に進めない…。
そんなおぼつかない様子を"ペダルの重い自転車を漕いでいる様子"と重ね合わせているのでしょう。
桜前線とは、日本全国の桜の開花日を線で結んで表したもののこと。
桜が咲いて景色が一気に変わるのと同じように、この主人公もガラリと変わろうとしています。
そして「戦線」とは、社会のことを指しているのでしょう。
補助輪なしで漕ぐ練習をしていた時の思い出
手離さずに
支えていてと
一人で走れるまでは
優しかった手はいつしか離れ
貴方の子は戦ってきます
出典: 10時の方角/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太
ここでは、"主人公が小さかった頃の思い出"が描かれています。
子供用の自転車を買ってもらった主人公。
初めのうちは補助輪をつけて走っていたのでしょう。
しかし、大きくなるにつれて、親と一緒に"補助輪を外して漕ぐ練習"を始めました。
とはいえ、いきなり補助輪なしで走るなんて、なかなか出来ることではありません。
練習を始めたばかりの頃は「手を離さないで」と親にお願いしていたのでしょう。
そんな主人公も、親のサポートのおかげで、そのうち補助輪なしで走れるようになったのです。
そして、親元を離れる今、主人公は親のサポートなしで巣立っていきます。
子供の独り立ちと、一人で自転車を漕げるようになる過程は、色々と共通点があるのでしょうね。