単に「深く」だけでなく、「激しい」とか「遠く」や「切実な」という意味もあります。
ゴジラが深海から登場することから、ジャケットも深い海をイメージしています。
ですので、深い海を表現していると思いますが、もっと闘いにのめり込むという意味もあると思います。
もっと激しく、もっと遠くに、もっと本気で、そんな意味も内包しているのではないでしょうか。
もっと自分を出してぶつかっていけ、倒れたってまた立ち上がるんだ。
そんなファイティングポーズを取りつづけるイメージです。
ひたすらに狂気
1 2 3 4 Here comes the line and here’s some more
5 6 7 8 Shut down the lights the dark’s your mate
Where when how why Such a cruel world but you just try
On the edge It’s time to fly Into the deep Collapse and dive
出典: INTO THE DEEP/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:Jean-Ken Johnny
もはや狂気ともいえるほどの圧倒的なエネルギーと存在感。
1 2 3 4 ここに通じる道はいくつもある
5 6 7 8 灯を消せ 暗闇こそがお前の友だ
理屈なんてない残酷な世界にお前は挑むんだ
もっと深いギリギリまで潜って叩き潰すんだ
出典: INTO THE DEEP/作詞:Jean-Ken Johnny 作曲:Jean-Ken Johnny
ゴジラとコングが出会ってしまった瞬間、激しくぶつかり合う様子を表しています。
もはや避けることができない、乗り越えなければいけない現実に立ち向かっていくのです。
残酷な世界とは?
cruel world=残酷な世界とは、避けることのできない現実と解釈しました。
戻ることもできず、前に進むしかない、目の前に立ちはだかる高い壁に立ち向かう現実。
極限まで自分を高め、集中して、頭をフルに回転させて乗り越えなければいけません。
誰も助けてくれない世界では、全部自分でなんとかしなければいけないのです。
スケールは違いますが、私たちの日常に置き換えてみることもできると思います。
受験だったり、告白だったり、新天地での生活など、一大決心をする瞬間。
自分の足で立って歩いていく、どんな困難にも立ち向かっていく、誰もが経験することです。
生きていくことは、それだけで大変で理不尽なことばかり。
それは、残酷な世界ともいえるかもしれません。
それでも、ただただひたすらに前に歩いていく、そんな現実を重ねてみたりするのです。
時を超えた”Deep”
1998年の”Deep”
この時のサウンドトラックには、世界中の有名ミュージシャンたちが楽曲を提供しました。
特に注目されたのは、人気絶頂のイギリスのジャズ・ファンクバンドJamiroquai(ジャミロクワイ)。
そして、彼らが提供した曲のタイトルが、「Deeper Underground」でした。
1998年と2021年のゴジラはまったく別物ですし、表現のされ方も違います。
しかし、深海や地の底から現れるというイメージから、”Deep”と表現したものと思われます。
ジャミロクワイが表現した”Deep”と、マンウィズが表現した”Deep”。
時を超えて、まったく違う作品なのに共通する単語がキーワードになっているのも興味深いです。
「Deeper Underground」
ニューヨークの街を破壊しつくした1998年のゴジラ。
ゴジラとジャミロクワイが共演したMVもご紹介します。
映像はさすがに時代を感じますが、ジャミロクワイのサウンドはいまでもカッコイイです。
こちらもチェックしてみてください。