レペゼン会津白河のラッパー「MU-TON(ムートン)」が熱い!
音源未発表時にすでに時の人となったMU-TONとは?
ヒップホップリスナーなら誰もが知る人気番組「フリースタイルダンジョン」。
第2期ブームといえるほどに人気を誇るMCバトルにフォーカスを当てた番組です。
2017年放送の同番組に突如現れ聴衆の目を奪ったMU-TON(ムートン)。
立ちはだかるモンスターの呂布カルマ、裂固に流暢なライミングで圧勝してしまいます。
そのまま優勝か?と思われたところでバトルを終了。
20万円の賞金を手に彼は福島に帰っていきました。
フリースタイルの技術はもちろん、イケメンすぎるキャラも相まってその年の話題を持ち去っていったのです。
輪入道 × MU-TON × DOTAMAチームでバトルに挑戦!
その後年末特番「フリースタイルダンジョン Monsters War 2017」に再度出場。
輪入道・MU-TON・DOTAMAチームとして参加し見事優勝を勝ち取りました。
同チームはその後シングル「TAG SHIT (Track by dj honda)」を発表。
いよいよMU-TONはその名を全国区に広めたのです。
「TRI MUG’S CARTEL」所属
1995年生まれのMU-TONはTRI MUG'S CARTEL(トライ・マグス・カルテル)に所属。
バトルを止め賞金を持ち帰った1つの理由はクルーの音源制作のためでした。
TRI MUG'S CARTELはMU-TONが尊敬する地元のMC TAICとLOOPとのクルー。
特にTAICのバイリンガルスタイルのラップはMU-TONに大きな影響を与えたそうです。
MCバトルを途中で降りたもう1つの理由。
それは「テレビに出ているラッパーがかっこ悪すぎるから」と語っています。
「初対面の相手にDISを投げる理由が見当たらない」
「ラッパーならばバトルであろうとそこに”音楽性”が見出せなければ意味がない」
「フリースタイルダンジョン」出場後のMU-TONのコメントは確かに的を得ています。
さらに「バトルが強くても音源が売れないと意味がない」とも発言。
その言葉通りTRI MUG'S CARTELは賞金を元に7インチEPを300枚限定で制作。
彼らのライブでの物販及び地元白河のSHOPのみでしか入手できない超レアアイテムです。
バトル出場後様々なパーティーにひっぱりだこだったMU-TON。
ついに待望のソロアルバムを発表しました。
それが2018年12月5日リリースの「RIPCREAM」です。
1stアルバムにして2018年もっとも話題の作品「RIPCREAM」
超豪華プロデューサーが終結
リリース前から期待値が高かった「RIPCREAM」。
まず情報解禁時にアナウンスされた豪華プロデューサー陣に驚きました。
USからNasの盟友とも呼ばれるStatik Selektah(スタティク・セレックタ)がトラックを提供。
さらにLIBRO、OLIVE OIL、I-DeAといった国内屈指のプロデューサー陣が名を連ねているのです。
先行公開された「Spin Me Around」のMVは国内のHIP HOPリスナーを驚愕させました。
背後に映るGRAFFITI ART
MVではあまり知られることのなかった福島のグラフィティシーンも垣間見ることができました。
アートワークでMU-TONが背にするATOMONE書き下ろしの会津白河某所でのグラフィティもCOOL。
「RIPCREAM」は見事にiTunesのヒップホップチャートでエミネム、SKY-HIを抑え1位を獲得。
バトル直後に語っていた通り作品での評価を得たのです。
MU-TONの日常を描いた「Dreamin'」のMV
「Dreamin'」のMVが表現するのはMU-TONの日常風景です。
地元会津白河の街並みと海辺の光景。
縁の深い原宿のアパレルショップ「blazz works」。
そこにMU-TONが仲間たちとChillin'(リラックス)する模様が綴られてゆきます。
ハードコアな一面を見せたリードトラックの「Spin Me Around」とは対照的なMV。
「ラップを歌のように表現したい」と語る彼の魅力はこのような映像の方が伝わりやすいのでしょう。
随所に現れるストリート・スケーターは「blazz works」スタッフのi_ollieくん。
同じくスケーターとしても知られる$LackのMVを見ているような錯覚を覚えます。
このi_ollieくんの存在は「Dreamin'」及びアルバムの全容を知る上で重要な役割を担っていると推察されます。