幼すぎる灯が 指先に触れて消えた
力いっぱい輝いて 「まだ生きたい」って泣いてた

唄で世界は変えられない 唄で世界は救えない
でも君が笑顔になるなら 唄いたい

出典: シャングリラ/作詞:林保徳 作曲:林保徳

沢山の幼い子供たちの命が失われた現実。

きっとまだまだ生きて、やりたいことが沢山あったはずなのに……。

唄でこの現実は変えられないかもしれない。でも唄で笑顔が戻るなら僕は唄いたい……だって僕には唄うことしかできないから。

宮城、岩手

シャングリラ いらないよ ひと時の憐みや偽善
シャングリラ 目を閉じて 願いは空に愛は手に

出典: シャングリラ/作詞:林保徳 作曲:林保徳

”憐みや偽善”=あわれみやぎぜん=宮城。

残念ながら震災を利用して、自分の利を得ようとする人がいるのも現実。

”愛は手に”=あいはてに=岩手

だけどそんな人たちばかりじゃないよ。目を閉じて空を見上げたらそこには愛が降り注いでいるから。今は姿が見えなくなってしまった大切な人の愛を感じられるはず。

シャングリラ 抱きしめて 鳥と共に緑を唄い
シャングリラ そばにいて 空を青く染める朝に

出典: シャングリラ/作詞:林保徳 作曲:林保徳

君たちの故郷は鳥や緑に囲まれた素敵なところだよね。

空は変わらず青いから、そばにいるから、再び一鳥や緑に囲まれた素敵な故郷に戻るまで一緒に朝を迎えよう。

光と命のユートピア

シャングリラ よみがえれ 光と命のユートピア
シャングリラ 輝いて 奇跡の風邪が吹く島へ
空高く舞え シャングリラ 今こそ一つになる時
風にのって シャングリラ 僕達はそう一人じゃない
君と手を取り合えば 今 ここがシャングリラになる

出典: シャングリラ/作詞:林保徳 作曲:林保徳

命あふれ希望に満ちた理想郷、甦ってほしい!

今こそ力を合わせて手を取り合おう!そう、ぼくらは一人じゃないんだから。

たとえ今は故郷に戻れなくても、君と僕とが手を取り合うことができれば、それがきっと僕たちの理想郷になすはずだから。

”応援ソング”とは言ってないけど

みなさんは歌詞を読んでどう感じましたか?

YASUさん自身は『シャングリラ』が震災の応援ソングだということは一言も言っていません。ですが、歌詞から感じられますよね。

曲調も普段の曲とは違って、明るい感じの元気がでる曲に仕上げてますね。

今までにも戦争や自然災害をテーマに曲を作っているYASUさんらしい応援の仕方だと思います。

”Acid Black Cherry”

ここで少し”Achid BLack Cherry”について紹介したいと思います。

”Achid BLack Cherry”は、”Janne Da Arc"のボーカルYASUさんのソロプロジェクトで、2007年にデビューしています。

Janne Da Arc"の時よりもビジュアル色が強く、メイクも濃いめです。YASUさんが尊敬するHYDEさんの影響を感じますね。

もう一つ特徴的なのが、アシストに入るバンドメンバーを曲によって変えていることです。

それによってよりYASUさんの表現したい音楽性を実現できているのかもしれません。

最後に

『シャングリラ』を聴いた時、その歌詞に心惹かれました。そして今回この曲の歌詞を曲なしで読んだ時、思わず涙がこぼれてしましました。

そして思い出したのが、先日、平昌オリンピックのフィギュアスケートで金メダルを獲った羽生結弦選手の言葉です。

羽生選手は震災当時、宮城のスケートリンクで練習中でした。

あわててスケートリンクの外に逃げ出し無事でしたが、羽生選手の知り合いにも被害を受けた方たちが沢山いたそうです。

周囲の人の努力と好意で東京での練習ができるようになった時、

羽生選手は”故郷で苦しんでいる人たちが沢山いるのに、自分だけ何事もなかったように東京で練習をしていていいのだろうか?”

”スケート以外にもっとやるべきことがあるんじゃないか?”と悩んだそうです。

ですが、羽生選手は”自分にはスケートしかない、自分が滑ることで誰かを勇気づけられるなら”と決意し練習を再開。

そして怪我にも負けない強い意志で、見事ゴールドメダリストになったのです。羽生選手のあの強さは、震災にあった故郷の人たちの想いを背負っているからこそ、なのでしょう。

”自分にできることは唄うことしかない”

”自分の唄で誰かを笑顔にできるなら唄いたい”そう思うYASUさんと同じ思いを感じました。

YASUさんは今、頸椎損傷が原因で活動休止中です。無理せず完璧に健康を取り戻して、また素敵な唄を唄ってほしいですね♪

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