見つめ合ったときの 一瞬のキラメキに(銀河の針よ) ちょっと恋しちゃってるかも
出典: オウムアムアに幸運を/作詞:広川恵一(MONACA) 作曲:広川恵一(MONACA)
新しい世界に出会ったときの浮足立った気持ち、探し求めていたものを見つけたときの喜び。
それらはまるで、運命の人と目が合って恋に落ちてしまったようなときめきに似ているのでしょう。
そして、銀河で出会った一瞬の輝き。
この輝きが鋭さをもった針となり、これからの自分を紡いでいく大切な道具になるのです。
過去に手を振って
このまま このまま 悠遠の先へ
もう感じなくなって 消えてゆく残像に(僕らの船は)
ちゃんとバイバイって手を振ってる
出典: オウムアムアに幸運を/作詞:広川恵一(MONACA) 作曲:広川恵一(MONACA)
先へ先へと進んでいく「僕らの船」。
過去になっていく世界に別れを告げてもう振り返ることはありません。
今までの自分に手を振って、視線はまっすぐに未来を見据えています。
反面、消えてゆく残像に懐かしむ気持ちや愛おしむ気持ちも抱いているのかもしれませんね。
たどり着く未来
見せかけの世界に幕を下ろす
見せかけだけの噓を(大胆に) 上演してる暗闇はサヨナラさ もうサヨナラさ
この単純で平面なフェイク その恒星が閉演を呼ぶ
出典: オウムアムアに幸運を/作詞:広川恵一(MONACA) 作曲:広川恵一(MONACA)
このフレーズは、宇宙の暗闇を映画館や劇場の暗闇に見たてて表現しているのかもしれません。
「単純で平面」ということなので、主人公はこれまでの自分の世界を映画に例えているとも捉えられます。
そして、もう1つ重要となってくるワードが「恒星」です。
恒星とは、自らの力で光を放ち輝き続けることができる天体のこと。
惑星や衛星は恒星の光がなければ、真っ暗闇の世界。
見せかけのフェイクでつくられた暗闇の中の物語は、光り輝く恒星と出会うことで閉演を迎えられるのでしょう。
旅の中で手にしたものは
光を蓄えた希望の宝石 微笑んでいる
出典: オウムアムアに幸運を/作詞:広川恵一(MONACA) 作曲:広川恵一(MONACA)
旅に出る前の主人公は、色をなくしてしまったモノクロの世界で記憶の中にあるプリズムの輝きを思い出していました。
そして、愛によって目を覚ましたあと「一粒のダイヤ」を探すために銀河へ旅に出ています。
もう、過去の輝きに思いをはせて懐かしむことはないでしょう。
ダイヤという名の「誇り」を取り戻し、その光輝く宝石は自分の手の中で優しく微笑み続けているのですから。
仲間とともに
ねえ 信じてるのは ああ 頼れる仲間さ
このまま このまま 続くミライ
出典: オウムアムアに幸運を/作詞:広川恵一(MONACA) 作曲:広川恵一(MONACA)
これまでの歌詞からは、ひとりで旅をしてきたかのように思えました。
しかし、このフレーズで仲間が一緒だったことがわかります。
決してひとりで歩んできたのではありません。
仲間とともに助け合い、輝く宝石を探す旅をしていたのです。
未来へと続いていく果てのない旅も、信頼できる仲間がいれば恐れることなく進むことができるでしょう。
銀河の針と糸で紡ぐ
輝く彼方へ手を伸ばすよ
明日の世界が 続くパラレル(銀河の糸)になって
幸運を運んでく
出典: オウムアムアに幸運を/作詞:広川恵一(MONACA) 作曲:広川恵一(MONACA)
宇宙船から見ている未来の世界は、キラキラと輝いて見えるでしょう。
モノクロの世界で自由を夢見ていた主人公はもういません。
あこがれていた未来を前に、ただ見ているだけではないのです。
手を伸ばして自分たちの意志で、明日をつかもうとしています。
一瞬だけ輝く銀河の針に、これからの明日へ向かって平行に続いていく糸を通し、未来を紡いでいくのです。