6枚目のフルアルバム『歓声前夜』収録の一曲
『歓声前夜』の収録曲
1.ふがいない夜こそ
2.虹
3.閃光
4.ラヴソング
5.シンプリー
6.まちがえた
7.シアワセ
8.美しい日
9.嬉しい涙
10.ひとこと
11.なかま
12.全部
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/歓声前夜
SUPER BEAVERが得意とするメッセージ性の強いロックだけでなく、壮大なバラードもあります。
これまでの活動で感じた様々な想いを詰め込み、昇華させた、まさに集大成。
この12曲は、この時点でのSUPER BEAVERの想いの結晶のような曲たちです。
アルバムを通して聴くことで彼らの想いを耳で、身体で、心で感じることができるでしょう!
曲順もとても心地よい展開となっていますので、是非シャッフルせずに聴いて欲しいと思います。
『嬉しい涙』の世界観
自分たちだけが楽しくて、嬉しくて、といった『自分達の感情』は自分たちだけのものではない。
ファンの人や応援してくれる人たちも同じように思っているんだ!という思いが詰まった一曲です。
「俺たちはいつもそばにいるから!」
そんな熱い想いや優しさを疾走感のあるロックナンバーに乗せて届けてくれています。
周囲の人に寄り添った、SUPER BEAVERらしい楽曲。
それがこの曲の世界観です。
では、歌詞の世界に入っていきましょう!
イントロレスの爆発力とメッセージ性
イントロがない理由
ああ 楽ではない日々の 隙間にそれが一筋でも 嬉しい涙がこぼれるように
出典: 嬉しい涙/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太
これまで彼らが歩んできた道が決して楽なものではなく、長く険しい道のりだったことがわかります。
そんな中にいても、一瞬の喜びを求めて活動してきた。
それが報われたんだ!届いたんだ!という想いをまっすぐに歌っています。
このフレーズを冒頭に持ってくることで何がしたかったのか。
それは、リスナーにバンドとしての今の立ち位置を明示するという大きな目的がありました。
「俺たちは、これまでも、これからもみんなと一緒にここにいるよ!」と言っているのです。
このストレートな想いを届けるには、余計なイントロは不要ですよね。
そういう意味がこのイントロには隠されています。
冒頭の歌終わりからの激しい展開
ドラムカウントから入る間奏から一気に疾走感が爆発。
その流れで入るAメロは過去を回想して、ある日の気付きを語っています。
朝が見えないほど 深い夜の その中で
夜を忘れるほど 笑えた時間を 忘れないよ
自由には責任が 不自由には きっと無責任
肩を組みたいなら 目を見て話さなきゃと気がついた
出典: 嬉しい涙/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太
冒頭で語った通り、これまでの想いが成就した喜びを表したこの曲。
その成就に向かう一番はじめの過程の部分になります。
彼らが求める自由には責任が伴っていたことを、自分たちでしっかりと理解してた。
だからこそ、成就した時の喜びが大きかったのでしょう。
自由でいるために犠牲にしてきたものも多かったのだと思います。
それらを裏切ってきたわけではなく、大事にしながら距離を置いてきたのではないでしょうか。
そしてそれだけではなく、ついてきてくれたファンの人たちへの責任も果たす。
そうやって積み重ねた責任が彼らの信頼へと繋がってきたのです。
しっかりと目を見て話せるくらいに信頼し合った関係性。