溢れる感謝の気持ち

ああ僕の歓びとは 僕だけの歓びのはずが あなたまで歓んでいる今日で
ああ僕が悔しいのは 僕だけの悔しさじゃなくて あなたも悔しそうだからだった

出典: 嬉しい涙/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太

「今ここにある自分たちの感情は、決して自分たちだけのものではなく、ファンも同じだよ。」

そういう想いをサビで熱く歌っています。

「ここまで来れたのは、自分たちがすごいからだ」と思うのが自然だと思います。

しかし、彼らはそうではありませんでした。

ファンのみんながついてきてくれたから、今の自分たちがいることを。

ここに立てているのだということをしっかりと理解しているのです。

苦楽を共にしたファンとの信頼関係を彼らは信じています。

だからこそ、感謝の気持ちをサビに持ってきているのではないでしょうか。

これからもファンと一緒だという決意

自分たちもたくさんの不安を抱えながら楽器を鳴らしているのだという想いが伝わります。

そんな想いの中で、その不安をさらけ出してファンに届けていく

今の自分たちはこうなんだという提示をし続けていく。それが彼らなりの回答なのだと思います。

そうすることで、ファンとの間に嘘がなくなり、目を見て話せる関係になれる。

そしてみんながSUPER BEAVERの一員なんだよということを教えてくれています。

そんな想いの詰まったCメロがこちらの歌詞です。

啖呵切って 強がったって 真っ暗闇は 誰だって
不安で 寂しくなるばかり
あーだ こーだ言ってないで ちゃんと 目見て 顔突き合わせて
やっと ねえ やっと 知らない誰かでは無くなったなら

出典: 嬉しい涙/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太

あくまでもファン目線で寄り添う優しさ

彼らの想いの集大成

これまでの流れでお判りいただけたかと思いますが、SUPER BEAVERはファンと一体です。

今までも、そしてこれからもファンを大切にして、ファンに寄り添い、ファンとともにあるバンド

そのスタンスが多くの人を魅了してやまないのだと思います。

だからこそこんな歌詞が書けて、表現できるのです。

この曲の最後の一文。

先ほどご説明したCメロからの流れで語られるこの一文が全てを物語っています

嬉しい涙であふれるように

出典: 嬉しい涙/作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太

冒頭で歌われたものと同じフレーズですが、ここでは意味が変わってきます。

1曲を通して語られてきた、SUPER BEAVERの歴史の締めくくりになるからです。

その歴史を経ても、ファンのみんなと一緒に涙したいと思っている。

これまで築き上げてきたファンとの信頼関係の上にこそ成り立つ感動のフレーズですね。

これからも共に歩んで行く

SUPER BEAVERの世界は決して彼らだけのものではないことがお分りいただけたかと思います。

これからもファンとともに築き上げる彼らの世界が楽しみでなりません!

これでこの歌詞の解説を終わります。

アルバム『歓声前夜』の収録曲のミュージックビデオ

SUPER BEAVER【嬉しい涙】歌詞の意味を考察!目を見ると何が変わる?共感し合うことの大切さ…の画像

このアルバム『歓声前夜』の収録曲は、冒頭でお伝えした通り全12曲。

さらに、初回生産限定盤の付属CDには17曲収録されています。

合わせると全29曲というかなりボリュームのあるアルバムであることがわかります。

フルアルバムとして2年越しに発売されただけあって、それだけ想いが詰まっているのでしょう!

そんなアルバムのレビューをしている記事があるのでご紹介します!