「不可幸力」の意味
靡く世界の中で僕達は
キスをしあって生きている
靡く世界の中を僕達は
目を合わせあって生きる
出典: 不可幸力/作詞:Vaundy 作曲:Vaundy
陰鬱ささえ感じた序盤の歌詞からは程遠く、終盤であるこのパートでは希望を感じさせる表現で溢れています。
1、3行目の歌詞で分かるように、ここでいう世界には風が吹いています。
爽やかさや清々しさが感じられる表現です。
この歌詞の主人公は自問自答を繰り返しながら、ようやく答えにたどり着いたのかもしれません。
愛によって悩みながらも、最終的に幸せになるために愛を受け入れた彼。
その様子こそがタイトルでもある「不可幸力」という言葉に込められているのではないでしょうか。
一見すると「不可幸力」というタイトルはネガティヴな意味を持っているように感じます。
「幸せになれない力」という意味にも読めるからです。
しかし実際にはこれはポジティヴな意味の言葉なのでしょう。
つまり、どんなに落ち込んでも「幸せになることには抗えない」。
言い換えるのであれば、幸せは誰にだって訪れるものであるということを意味したいのではないでしょうか。
わざとミスリードさせるような表現を用いることで、Vaundyはこの楽曲に2面性を持たせたのでしょう。
愛という感情が世界を美しくする。
「不可幸力」でVaundyは世界の醜さに目を向けながらも、愛という救いがあることを私たちに伝えてくれました。
まとめ
今回はVaundyの「不可幸力」をご紹介しました。
タイトルや歌詞にはこの世界の2面性をVaundyなりの表現で描いていました。
彼の独創性はサウンドのみならず、歌詞にも表れているのです。
記事を通して、この楽曲の歌詞に隠された深い意味を理解していただけたのではないでしょうか。
最後に、この記事を読んでいただいた方におすすめの記事をご紹介します。
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彼の独創性により深く触れられるチャンスです。
この機会に是非、読んでみてはいかがでしょうか。
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