ここでお願いしているのは、太陽に対してなのか、それとも神様か?
あるいはあの人のことか?
解釈は多様ですが、何かに向けてお願いしている部分ですね。
夜空を見ると なぜなんだろう 寂しくも嬉しくも思えたりするの
きっとあれかなぁ 人ってやつはさ
無限の空の中 自分の心を見るのかなぁ
出典: 俺色スカイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ここで空というものは自分の心を映し出す鏡なのだという気持ちが歌われています。
もちろん、空だけではなくあらゆるものに人は心を投影するものです。
でもこの時、野田には空が語りかけてくれるような気さえしているのです。
だからね 俺はいつもね 消えた星たちの居場所 天国が
あの空の上にあると信じてるの
出典: 俺色スカイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ここでは自分が天国を信じているという告白が響きます。
空に、太陽に、雲のうえに神様がいると信じているのです。
でもそれだけではありません。
PLEASE,PLEASE BE WITH ME FOREVER
俺が寂しい時ばかりさ 甘えちゃって ごめんな
SHINE,SHINE FOR ME PLEASE WILL YOU?
俺が嬉しい時もお前見てくれてるの 知ってるよ
出典: 俺色スカイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ここではあの人、つまり愛する人に対して甘えていることが歌われています。
そして嬉しい時もみつめてくれているのです。
だからここで歌われているのは、野田が愛する人であり、神様であり、空であり、太陽なのです。
ダチと飲んで帰るそんな朝は ロマンチストなんだ空は
俺らのための朝焼けをプレゼントしてくれる
「ずっと友達でいようね」なんて照れくさい言葉でさえ言えちゃうの
すると もっと空は笑うの
出典: 俺色スカイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ずっと一緒にいてほしいのは、愛する人だけではありません。
友だちもそうです。
振られて帰るそんな夜は センチメンタリスト空は
俺に満天の星空をプレゼントしてくれる
まるで俺にドンマイ 星の数ほどいるんだい
女なんてさ って言ってるみたいでさ
出典: 俺色スカイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
空があらわしているのは、神様、愛する人、友だちなど心の中にいる様々な存在。
そしてそういう周囲の人々を含めたすべてを空にたとえています。
そしていつまでも一緒にいてほしいと歌っているのです。
手つないで見た朧月も 全て流してくれた雨も
今思えば俺見ていてくれたんだな
俺を見ててくれよな ずっと見ててくれよな
いつか 俺にお前が見えなくなっても
PLEASE,PLEASE BE WITH ME FOREVER
出典: 俺色スカイ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
すべてをみている存在は、神様かもしれません。
でも周囲の人も野田のことをみています。
歌を通じて野田の気持ちを知る人もいます。
そういうすべてにみててくれと歌っている野田がいると思います。 とても心に響く歌です。
心の投影、神様のこと
心理学的に考えると、周囲にいるすべての事象に人は心を投影させる存在です。
たとえば天気が雨だったとします。 この雨は、自分が泣いているようにも、天が泣いているようにも感じます。
また部屋が散らかっていて、まるで自分の心がぐちゃぐちゃな気がする時もあります。
そういう時に部屋を片付けると、心がすっきりしたりします。
自分の内側(心)は、外側の事象と結びついていて、影響を与えています。
これはしかも双方向でもあるかもしれないのです。
人は人に影響を与える存在であり、人は環境に影響を与える存在であり、ひょっとすると空にまで影響を与える存在かもしれません。
自分の心の投影としてさまざまなものごとを考えると、実際にそのものごとを動かすことが、自分の心を動かすことでもあります。
この心の投影という部分に神様やさまざまなことのヒントが隠されているかもしれませんね。
心について理解することも、神様について理解することに繋がっていると思います。
そして神様に祈ることは、自分自身の心に祈ることでもあります。
いつまでも一緒にいてほしいと歌う野田の思いは叶えられたのでしょうか?