遊び友達、飲み友達、同級生や職場の同僚、LINEやfacebookでの友達の数を見てみたら広い範囲で「友達」と呼べる人は何百人もいる人も多いと思います。

けれど、その中で”親友”と呼べる人はどれくらいいるのでしょうか。

心から笑い合って、相手のことを想って喧嘩できるような友達。

うわべだけの付き合いではなく、相手のためを思って自分を犠牲にできる関係はなかなか手に入れられるものではありません。

とくに現代社会では、他人と深くかかわることを恐れる習慣がありますよね。

ちょっとでも危険そうな人がいるなら、”関わらないようにしよう”と思うのが当然です。たとえそれが、かつての知り合いだったとしても、自分を守るために、あえて関わらないという選択をする人もいるでしょう。

それが当たり前になっているんですよね。

楽しいことを共有するだけの仲間。必要な時に、必要なだけ集まって、深くかかわらず、それなりに生きてそれなりに頑張る

もちろん、それは決して悪いことではありません。

しかし、この曲の主人公は心のどこかで”深い関わり”を求めている自分がいることに気付いたのでしょう。

心の奥底にある”願い”

打ち明ける秘密もなく
思い悩む憂鬱もないのはなぜだろう
もどかしく語り合うような夜明けが欲しい
生き方がぶつからないように
距離を置いてしまっている

出典: https://twitter.com/reticent_pb/status/831714241619042305

一人で抱え込んだ重大な秘密も、死にたくなるような苦しみもない世界。

それは一見すると素晴らしいものですよね。

でも、心のどこかに”寂しさ”を抱えている主人公の姿が想像できます。

打ち明ける秘密がないのは、きっとそれほど深く相手とかかわってこなかったからではないでしょうか。相手の心の奥底にある悩みを聞くこともなければ、自分の心の底に強い想いもないのかもしれません。

思い悩むことがないのは、世間や相手に対して”どうでもいい”とどこかで諦めてしまっているからです。

自分はこうやって生きていくんだという強い想いがないから、衝突をせず妥協して生きていけるのです。

もちろん、その生き方に満足している人もいると思いますが、「語り合うような夜明けが欲しい」と語るように、この曲の主人公は今の生き方に疑問を持っていることが分かりますね。

僕たちは弱い生きものか
傷を舐めあってるのか
吹き抜けてく風さえも避けるようだ
共に歩いているのに
心は通わせないのか
立ち止まって声掛けようか
木々も一瞬 騒(ざわ)めくだけか

出典: https://twitter.com/AkimotoYasususu/status/905264327174742016

”傷つかないように生きていく”ことは弱いことなのでしょうか。

深入りせずに楽しいことだけに目を向けるのは、過去に傷ついた傷をなめ合っているのでしょうか。

自分自身で”逃げているのでは?”と感じている主人公にとっては、自分の横を通り過ぎていく風さえ自分をさけているように感じてしまうのでしょう。

「孤独」には、2種類あるといいます。

実際に周りに誰もいなくなった時に感じる「孤独」、そして、周りに人間がたくさんいるのに感じてしまう「心の孤独」です。

誰かが側にいるのに”孤独を感じる”。

これほどつらいことはありません。

金木犀は何も答えない
青春はいつだって虚しい

僕たちは寂しがりなのか
肩を寄せ合ってるのか
澄み渡る青空が責めるようだ
同じ時代を生きてる
空気に流されてるのか
誰一人 気にしないのか
影を作って黙り込むのか

出典: http://www.littleoslo.com/lyj/home/%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%AA%E9%9D%92%E7%A9%BA-%E4%B9%83%E6%9C%A8%E5%9D%8246-%E6%AD%8C%E8%A9%9E-pv/

金木犀の花言葉の一つに「真実」があります。

金木犀の甘い香りは、数十メートル先でも感じることが出来るという程強いのですが、見た目はサイの皮膚の様なごつごつとした樹皮に小さい花が無数に咲いているといった感じなので、匂いと見た目に大きなギャップがあるんです。

「真実」の姿は見た目とは違う。

大勢の友達に囲まれて仲がよさそうに見えていたって、心の底では「孤独」を感じているかもしれないという意味を込めて、書かれたのではないでしょうか。

歌詞には、繋がり合いたくても繋がり切れないそんな切なさが漂っていますね。

まとめ

いかがでしたか?

若い世代は特にこの曲に共感できる人が多くいるのではないでしょうか。

SNSが流行している今、インスタ映えを狙ったり、リア充感をわざと出してみたり、他人からどうみられているかを意識するあまり、本当にそばにいる人に目を向けていないのではと感じてしまうことがあります。

この曲を聴いて、本当の友達とは何か、親友とは何かを考えるきっかけが出来れば幸いです。

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