忘れらんねえよの「別れの歌」とは?

「別れの歌」は、2016年2月24日に発売された忘れらんねえよベストアルバム、『忘れらんねえよのこれまでと、これから。』に収録された楽曲です。

それまでの代表曲、ライブ定番曲が収録されたベストアルバムの、新たに加えられた3曲のうちの1曲が「別れの歌」。

今回はこの曲について紹介します。

忘れらんねえよの「別れの歌」は誰に向けた歌?大切な仲間との「別れ」

別れの歌(忘れらんねえよ)は○○への想いを歌った歌?!歌詞に込められた想いが泣ける!コード譜あり♪の画像

忘れらんねえよの「別れの歌」は、この曲が発表される三ヶ月前、2015年11月に脱退したドラマーの酒田さんへの想いが綴られた楽曲です。

脱退のに伴い、公式に発表したものの、どこかそれだけでは割り切れないような、

モヤモヤした感じが残っていたというボーカル兼ギターの柴田さん。

しかし、この歌を作り、歌えたことで、そんな気持ちももキレイに消えたそうです。

この判断が正しかったと思えるように、そして、ここからは明るく行こうという決意も込めたというこの楽曲は、

長年苦楽を共にしてきた仲間である3人が考え抜いて出した結論を照らすような一曲。

もともと同年の7月から父親の病気を理由に活動を休止しており、

そのことと、やりたい音楽性の違いが脱退の理由だったそうですが、

別の道を進むことになっても、応援し合っている3人の姿を見ると、ファンとしては応援するしかないですよね。

忘れらんねえよ「別れの歌」の歌詞を紹介!

ここからは忘れらんねえよの「別れの歌」の歌詞を解釈していきます。

柴田さんから酒田さんへの想いを歌った曲ではありますが、

聴いていると自然と、仲間や、友達、恋人など、今は別の道で頑張っている大切な人の顔が浮かぶはずですよ。

出会った意味よりも、過ごした日々に意味がある

お前と出会って沢山の時間が流れて
今日がさよならの時
同じ景色と同じ夢を見た
これで最後 さよならの時

お前と出会って そこに何の意味があったかなんて
そんなんはどうでもいい
笑って泣いて たまにムカついて
青春の日々がそこにあっただけ

出典: https://www.youtube.com/watch?v=Zbd1GREwe5k

きっと、「同じ景色」と「同じ夢」を見て歩いてきた日々を思い返すほどにそこに確かにあった「青春の日々」が輝いて、

「これで最後」「さよならの時」という言葉は、自分に言い聞かせている言葉なのでしょう。

出会った意味なんて「どうでもいい」という言葉は、出会ったこと自体は偶然でも、一緒に過ごした「青春の日々」が確かに合ったということ、そのことに「意味」があると言っているのですね。

何かの意味があるから一緒にいるとかそういうことではなく、共に過ごした時間の中で築いた関係性こその意味があるという歌詞が、

不器用ながらもその想いの強さを物語っていて、切なくなりますね。

続きの歌詞も見ていきましょう。

泣きたくなったらこの歌を聴いて、あの青春の日々を思い出して頑張って欲しい

これから始まる暮らしの中で
泣きたくなったら この歌を聴けよ
たいして上手くは無いかもしらんけど
お前と似たような奴が作った

別に連絡とかはいらないけど
話してた夢からは逃げだすなよ
少しくらいは有名になれよ
俺だって負けねえから

出典: https://www.youtube.com/watch?v=Zbd1GREwe5k

もう一緒に歩くことはできないから、もう泣きたくなってもってそばにはいられないから、「この歌」を贈ると言っているのですね。
「この歌」とは、この楽曲自体のこと、つまり「別れの歌」のことですね。
そして「この歌」を送る自分たちのことを「お前と似たような奴」と表現したのは長年苦楽を共にする中で、きっと同じように涙したり、同じように笑ったりしてきたからこそなのでしょう。
だからこそ、自分が聴くと「俺だって負けねえ」と思うような曲を作り、贈ったのですね。
寂しい気持ち、辛い気持ち、様々な葛藤があったはずなのに、元気で生きていてくれるのなら、と必死で送り出そうとする歌詞が胸に染みますね。
「話してた夢からは逃げだすな」、「俺だって負けねえから」とそれぞれに夢を追いかける、こんな絆、仲間の形もある、そう思える歌詞です。

人生かけてぶつかり合ったからにはもう元には戻れないけど、それでいい

お前と出会って互いの人生が変わってしまって
もう戻りはしない
人生かけてぶつかりあったんだ
そんぐらいないとそんなの嘘だよな

出典: https://www.youtube.com/watch?v=Zbd1GREwe5k

人生を変えるような奇跡的な出会いを果たした「俺」と「お前」。
しかし、人一人の人生と人生をぶつけあって出した結論が別の道を歩むということならば、輝いた日々にはもう戻れない。
そして、築き上げた関係性ももう二度とは戻らない。
悲しいことのように聞こえますが、奇跡的な出会い、駆け抜けた青春の日々を胸に、それでも互いの「人生」をかけて出した結論なのだから、逆に元通り笑っていられる方がおかしいのです。
当たり前ではありますが、生半可な決断じゃなかったということが伝わってくる歌詞ですね。