音源のリリースも
さらに音楽にのめり込んでいくHEATH。
バンド活動も本格化させていきます。
この頃は「PARANOIA(パラノイア)」というバンドで活動。
なんとこの時、こちらも有名なヘヴィメタルバンドAIONのヴォーカルNOVも在籍していたのです。
この2人の在籍時には「COME FROM BEHIND」というアルバムをリリースしています。
この作品は現在入手困難なので、見つけたら即ゲットをおすすめします。
補足ですがこのAIONについて。
HEATHがX JAPANでともに活動するSUGIZOの在籍しているLUNA SEA。
LUNA SEAのベースのJがローディーを務めていたバンドでもあります。
LUNATIC FEST 2015では別日となってしまいましたが、同じフェスにHEATH、NOV共に出演しました。
徐々に見えてくる運命!
経験は伊達じゃない
その後、バンドを転々とするのですがこの頃すでにHEATHとhideは共通の友人を介して面識があったそう。
さらにこの友人に誘われXの打ち上げにも参加しているのです。
そして、呑みに行ったりと良き友人でもあったhideに「東京にこないか?」と言われたことをきっかけに上京…
翌日、家族に「ちょっと東京行ってくる」と言い残し東京行きの新幹線に乗ったのです!
とは言いつつも、東京でバンドをやりたいという意志があったようです。
上京後は後にメジャーデビューを果たすmedia youthにも短期間ですが在籍。
ちなみにmedia youthにはhide with Spread Beaverでギターを担当していたKIYOSHIも在籍していました。
運命のスタジオ
東京でバンド活動をスタートし、hideとの交流も続いていました。
そんな中XではYOSHIKI、hideに匹敵するほどの人気を誇っていたTAIJIが脱退してしまったのです。
“ベース募集”と一般募集も行いましたがなかなかメンバーは見つかりません。
そこで白羽の矢が立ったのがhideの友人HEATH。
hideからスタジオでの音合わせに誘われるのですが、加入は特に考えていなかった様子。
前の晩、hideに呑みに誘われたHEATHは二日酔いで参加したのでした。
Xの新ベーシスト誕生!
揺れるHEATHの思い
当時のXのメンバーを前に怯むことなく、サラッと音を出しサッと片付けて帰ったHEATH。
まさに大物!
“Xにいてもおかしくない”とメンバーも気にいり、ここでやっと加入を打診されたのでした。
しかし当時活動していたバンドから引き抜かれる形となってしまうので少々考えたようです。
そんなHEATHにmedia youthのメンバーは怒るどころか応援、そして後押ししてくれたのです。
こうして1992年、Xの新ベーシストHEATHは誕生したのでした。
ソロ活動もスタート
加入後間もなく、中断されていた「ART OF LIFE」のレコーディングがスタートします。
いきなり海外です。
XからX JAPANに改名されたのもこの頃です。
その後1995年にはソロ活動もスタート。
ソロデビューシングル「迷宮のラヴァーズ」はテレビアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマに。
ちなみにもう1つ大物エピソードを。
セッションから大物感を漂わせていたHEATH。
Xのメンバーとなり初めてのライブが東京ドーム、初めてのテレビ出演は紅白歌合戦だったのです。
X JAPANの解散、そしてhideの死
トラブルや不穏な空気が漂うことが少なくなかったX JAPAN。
1997年、状況はさらに悪化しヴォーカルToshIの脱退にともない解散。
HEATHや他のメンバーもそれぞれソロとして活動を続けます。
しかし1998年、hideが急逝。
友人であり良き兄貴分であり、Xと引き合わせてくれた存在でもあるhide。
葬儀の様子はテレビでも放送され、出棺の際に膝から崩れ落ちるHEATHの様子も映し出されたのでした。