だいたい普通でいたいはずなのに
普通より上を求めちまうしさぁ
まあ、なんか たまには 自分に優しく

出典: 夢追いベンガル/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

ごくごく普通の生活ができればそれでいい。

主人公はそのように思っています。

しかし、いざ普通の生活をしてみると「もっと満たされたい」と思ってしまうのが人の性。

「普通より上を求めちまう」という歌詞には、そんなニュアンスが込められているのでしょう。

お金もないし、愛してくれる人もいない

今日も貯金通帳は白いカモメだな
適当にどっか飛んでっていいんだぜ
ああ 今日も愛されない

出典: 夢追いベンガル/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

「白いカモメ」というのは「真っ白」という意味にも捉えられます。

貯金通帳を見ても真っ白で、お金がなくて空っぽという状態を表しているのでしょう。

「適当にどっか~」といっているあたり、自暴自棄になっている様子が伺えますね。

お金がないだけでなく、自分のことを愛してくれる存在もいない主人公。

とても寂しくて虚しい気持ちを抱えていることが伝わってきます。

「ありったけの水」とは?

(※1)ありったけの水をちょうだい
白いカモメは海へ飛べ
デジタルも流行りもいらないよ
エロも今はいらない

出典: 夢追いベンガル/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

主人公の心は愛情を求めていて、干からびている状態なのでしょう。

つまり「ありったけの水」とは、愛情のことを指しているのだと思います。

自暴自棄になって、もう何もかもどうでもいいと感じている主人公。

心を満たしてくれるネット(デジタル)や流行、性的なものにさえ興味を示さなくなっています。

主人公はどんな生き方をしている?

(※2)走る 走る 遠くの方へ体を投げ捨てて
回る回る 平和も闇もとりあえず横に流せ
明日になって 朝が来た時
その時考えりゃいい

出典: 夢追いベンガル/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

「走る 走る」とは、現実以外の場所に走って逃げたいという意味なのでしょう。

現状が良くないことは分かっているけど、主人公はそのことについて深く考えようとは思っていません。

とりあえず現実逃避をして、良いことも悪いことも、一旦全て横に置いておく。

そして、何か困ったことが発生したら、その時に考えを出す。

それが主人公の生き方なのです。

ある意味とてもお気楽な生き方なのかもしれませんね。

2番~ラストの歌詞

脆いハートを持っている主人公

どうせ暇だからあと5分寝かせて
セックスピストルズ の目覚ましがうるせー
ああ なんか 目の奥に虫がいるな

出典: 夢追いベンガル/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

「セックスピストルズ」とは、1970年代にイギリスで大活躍したロックバンド

要するに、この主人公は彼らの楽曲を目覚まし音に設定しているのでしょう。

そして「目の奥に虫」という歌詞にも注目してみましょう。

ここの部分に関しては「泣き虫という意味なのではないか?」という解釈をしている人が多いようです。

辛い日々の中で必死に生きているけど、本当はとても脆いハートを持っている主人公。

人知れずこっそりと泣くことも多いのでしょう。

開き直りはじめた主人公

ああ 史上最強の馬鹿になった気分だ
なんとでも言って笑ってくれてもいい
そうだ そうやって 燃やしてくれ

出典: 夢追いベンガル/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん