すべてをギュッとしてくれる

ギュッとして欲しいと思っても、不特定多数の人を前にして大人同士がだきしめあうのは照れますよね。

でも体温が伝わるようにだきしめてもらえばお互いの心を温めることができます。

全部だきしめて きみの近くにいよう
星になった歌も 過ぎた想い出も
全部だきしめて きみの近くにいよう
きみが黙るなら きみにささやいて

全部だきしめて きみと歩いて行こう
きみが泣くのなら きみの涙まで
全部だきしめて きみの近くにいよう
星になった歌も 過ぎた想い出も

全部だきしめて きみと歩いて行こう
君が笑うなら きみの笑顔まで

出典: 全部だきしめて/作詞:康珍化 作曲:吉田拓郎

【全部だきしめて/KinKi Kids】吉田拓郎作曲の一曲!「LOVE LOVE あいしてる」主題歌の画像

過去・今・未来、全部です

ぼくが見ていない過去のできごとも、ぼくの目の前で泣いているきみも全部含めてだきしめます。

以前にあったことは否定しません。今起きていることと一緒に受け止めます。全部うけとめてきみをだきしめて未来への道へ歩き出します。

だきしめられて安心できる関係はかけがえのない愛

壁ドン・頭ポンポン・あごクイと表現は色々ありますが、ギュッとしてもらうはより距離の近さを感じられる行動。

全部だきしめてあげて下さい、全部だきしめてもらって下さい。駆け引きの無い愛で全部だきしめましょう

愛は任せて、作詞のプロのお仕事

「全部だきしめて」の作曲吉田拓郎さんですが、作詞は康珍化(カンチンファ)さんです。名前に見覚えや聞き覚えのある方も多いはず。数多くの名曲を作詞しています。

1984年には高橋真梨子の「桃色吐息」で第26回日本レコード大賞作詞賞を受賞。1985年には中森明菜の「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」で第27回日本レコード大賞を受賞。1990年に公開された『稲村ジェーン』、1991年の『東京の休日』など、映画の脚本も手がける。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/康珍化

【全部だきしめて/KinKi Kids】吉田拓郎作曲の一曲!「LOVE LOVE あいしてる」主題歌の画像

印象に残る言葉が入った歌詞を多くの歌い手に提供しています。アイドルだけではなく実力派も康珍化の世界に魅了され、長く歌い続けていく歌に育て上げています。

「全部だきしめて」からも分かるように、愛が中心にある歌詞。傾けた情熱そのままに投げかかる愛、どんなに望んでも取り戻せないと分かってる愛。

対極にある愛は、選ばれた言葉を使い分けて見事に組み上げられます。

1999年12月にリリースされた「気持ちだよ」も作詞担当:康珍化・作曲担当:吉田拓郎の作品。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』の主題歌として発売された。ただし使われたのは『film version』である。アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の7代目エンディングとしても使用。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/気持ちだよ

こち亀のエンディングですが真ん中にあるのは愛。歌詞の世界をのぞいてみましょう。

メインテーマは思いやり

【全部だきしめて/KinKi Kids】吉田拓郎作曲の一曲!「LOVE LOVE あいしてる」主題歌の画像

重たい荷物は背負ってしまえば
両手が自由になるだろう
その手で誰かを支えられたら
それはどんなに素敵なんだろう

気持ちだよ 気持ちだよ きみにあげたいものは
気持ちだよ 気持ちだよ ぼくの気持ちだよ

出典: 気持ちだよ/作詞:康珍化 作曲:吉田拓郎

両手が自由になるバックパックはいろんな意味で便利です。転んだ時は手をついて自分を守ることもできます。

手が空いていれば誰かと手をつなぐことができます。それだけで相手をサポートすることが可能になります。

空いた手はどうすればいいの?などと難しく考えずにシンプルに手を差し伸べましょう

相手を思いやる気持ちが伝わります。歌詞の中に両さんがいますね。

拓郎が生み出すメロディーは不滅

歌も良いけどギターもね。実は私渡辺格さんのファンです。

作詞は康珍化さん、歌うのはKinki Kidsですが、曲全体は吉田拓郎さんの魅力がみっしり詰まっています。

私が好きな拓郎さんの曲に「春だったね」があります。少し早口で畳みかけるように始まる歌い出し。収まらない文字は溢れる愛の証拠にも感じられます。

「全部だきしめて」も歌い出しの部分が少し早口に聞こえます。本心を隠すように照れはあるけれど愛を伝える歌は、メロディーメーカーとしても際立つ才能があるからこそ。

2016年を最後にコンサートで生の声を聴くことが出来ないのが少し寂しいですね。でも拓郎メロディーを引っ提げて熱い演奏が復活することを願っています。