「喧嘩上等」のカッコよすぎる歌詞に注目

さて、ではいよいよ「喧嘩上等」の歌詞に迫っていきましょう!

歌詞の大半が英語になっているため、和訳をつけますが、訳は筆者によるものです。

これが正解というものでもないですので、悪しからず。

解釈についても、あくまでもこれは筆者個人の見解ですので、ご承知おきくださいね。

また、東京事変椎名林檎)の歌詞ということで、少しそれっぽく書いてみます。頑張ります。

手遅れ

こっちの心根量らずと、一体如何云う御了見
そうした喧嘩は手前から、売ってやりんす上等よ

待てこら未だ答えは聞けちゃ居ないのさ
洗い浚い吐け今宵は常套句なんて通用しないと思え

出典: 喧嘩上等/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

曲のはじまりだけは歌詞が日本語。でも、ここだけでも歌詞の全体像がぼんやりとつかめます。

こっちの気持ちを知りもしないで、何かやらかしてくれたんでしょう。

喧嘩ならこっちから売ってやります。その代わり本音を聞くまで帰さない。平謝りしたって無駄。

まさに「喧嘩上等」なスタンスが、粋に、見事に表現されていますね!

I'm so angry with you sorry
You should concentrate on cheering me up.
But its too late now
You've lost your chance, it's gone.
You never once realized how bad our dilemma had got.

出典: 喧嘩上等/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

「悪いがお前にゃ怒り心頭」

「私を元気づけることに集中すべきだったのさ」

「でももう、手遅れ」

「既に好機は過ぎた、取り戻せやしない」

「私のジレンマがどれ程酷かったか、ただの一度も気付かなかったね」

 

ひどく困る悩み事があったんでしょう。察するに、相手を気づかったばかりにジレンマに陥ってしまったのではないでしょうか。

怒りを向けている相手は、恋人でしょうかね。

板挟みになっている気持ちを察して、ごめんねと一声かけてくれれば違ったのかもしれません。

でももう、全ては手遅れ。

取り返しのつかない事態になってしまいました。

Stop it, honey! Cheeky!
Why can't you see it my way just this time?
Silence, naughty! Fussy!
I'm really (so) sick of you
And I hate you.

出典: 喧嘩上等/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

「止めて頂戴 図々しい」

「私の遣り方は知っているでしょう?」

「黙れ 見苦しい 煩い」

「お前には本当に嫌気が差したよ」

「大嫌い」

 

喧嘩が始まった今頃になって、これまでのことを詫びて、縋ってきたんでしょうね。

それでも「止めて」「煩い」と一蹴! 何てかっこいいんでしょう。

「既に好機は過ぎた(You've lost your chance)」わけですから、こちらからは結論を叩きつけるのみ。

そんな毅然とした態度がうかがえます。

Shut up

That's right you love me so much, don't you?!
I should thank you for that maybe...
But its no use.
How what a giant wast of time!
'Cause I have never felt any weight in your words to me.
Shut up!!

出典: 喧嘩上等/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

「貴方は心底私を愛してくれた、そうでしょう?」

「その事には感謝すべきでしょうね」

「でも無駄 何たる時間の無駄遣い」

「貴方の言葉に重みなんて全く感じなかったわ」

「口を開くな」

 

「大好きなんだ」なんていって喧嘩を収束させようとする人がいます。きっとこれはそんな場面の歌詞なのでしょうね。

愛してくれたことには感謝してる。でも、今の「大好き」にも、これまでの「大好き」にも、重みがない。

言葉からも態度からも、真摯さが伝わってこないわ、と言わんばかりにとはねのけています。

Stop it, honey! Snooty!
Why don't we just look at our bullshit then?
Iffy, crappy, scrappy!
You would best off all alone.
I'm really (so) sick of you
And I hate you.

出典: 喧嘩上等/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎

「止めて頂戴 自惚れないで」

「あの時の戯言を思い出させてあげましょうか」

「はっきりしろ 最低 喧嘩を売ってるの?」

「孤独でいるのがお似合いさ」

「お前には本当に嫌気がさしたよ」

「大嫌い」

 

「孤独でいるのがお似合いさ(You would be best off all alone)」この部分にはしびれました!

取り付く島もない態度で「孤独がお似合いさ」「大嫌いだよ」なんて吐き捨てて、きびすを返して立ち去る姿が目に浮かぶよう。

でもこんなことになる前は、きっと上手くやっていたんでしょう。

「既に好機は過ぎた」なんて言っていますが、裏を返せば、これまではチャンスを与えていたわけでしょうから。

チャンスはあげたわ、でも駄目だった。だからもうお終いよ、たわごとはやめにして頂戴。

椎名林檎だからこそドンピシャでハマる世界観ですね!

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね