「ペニーレインでは床屋が新しい客の髭を剃っている

銀行家も座って散髪の順番を待っている

そのとき消防士が勢い込んで入ってきた

土砂降りの雨だったから

とてもおかしい」

これまでの登場人物総登場での大団円です

全員参加のラストはサーカスの終わりのような華やかさがあります。

リヴァプールはそんなに土砂降りの雨になることが多いのでしょうか。

ポールがそれをおかしげに見ていたことも趣のあるエピソードです。

子どもの頃の記憶をすべておもちゃ箱に入れてみたようなクライマックス。

ペニー通りは何の変哲もない小さな通りですがちょっとしたドラマはいっぱいありました

それはおそらく世界中のどんな場所にもいえることではないでしょうか。

物語や出来事は案外、何気ない場所から始まるのです

ビッグ・スターにも買えないもの

ビートルズが円熟期に向かう

ビートルズ【Penny Lane】歌詞を和訳&解釈!リヴァプールに実在するペニー通りはどんなところ?の画像

Penny lane is in my ears and in my eyes.
There beneath the blue suburban skies
I sit and meanwhile back

Penny lane is in my ears and in my eyes
There beneath the blue suburban skies
Penny lane

出典: Penny Lane/作詞:Lennon=McCartney 作曲:Lennon=McCartney

「ペニーレインは僕の耳や瞳の中にある

都市郊外の青い空の下

その間、僕はくつろぐんだ

ペニーレインは僕の耳や瞳の中にある

都市郊外の青い空の下

ペニーレイン」

ビッグ・スターにも買えないのは過去に戻る権利です。

ただ郷愁の中で幼少の頃の想い出に浸ることはできます。

凪のように穏やかだった日々。

大したことは何も起らないのに驚きに満ちていた世界。

忙しい日々のぽっかり空いた時間に昔日の想い出に浸ると心がリフレッシュされます。

ペニー通りはジョン・レノンの生家にも近いです

ビートルス・マニアの聖地巡礼には欠かせない土地。

また現地に赴かなくてもこの曲の世界を愛することで小旅行できます。

この曲や「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」を境に本物の芸術集団になるビートルズ

後期は揺り戻しで単純にロックする、ロールすることを選ぶ彼ら。

ビートルズとサイケデリック文化の交錯の時代は貴重です

この機会に彼らの仕事を振り返りたくなります。

ペニー通りはこの曲の誕生によって世界でも特別な場所になりました

生き生きとした想い出の情景を描いた歌詞がその要因でしょう。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

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