【BAKU】
いきものがかり33枚目のシングル
【BAKU】は2021年1月に先行配信され、2月に33枚目のシングルとしてリリースされた楽曲です。
3月にリリースされた9thアルバム『WHO?』にも収録されています。
透き通ったバラードや爽やかなポップナンバーが持ち味のいきものがかり。
【BAKU】はそのイメージを覆すような激しく妖しいロックチューンです。
アニメ『BORUTO-ボルト-』オープニングテーマ
テレビ東京系アニメーション『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』。
『NARUTO-ナルト‐疾風伝』の続編として2017年から放送中の人気アニメです。
【BAKU】はそんな『BORUTO』の新オープニングテーマとして2021年から起用されています。
いきものがかりの楽曲がアニメ『NARUTO』シリーズに起用されるのはなんと3度目です。
2008年に【ブルーバード】、2009年に【ホタルノヒカリ】が『NARUTO』のテーマとして起用されました。
どちらも非常に人気の高い楽曲です。
そしていきものがかりは【BAKU】で約12年ぶりに再び『NARUTO』シリーズに帰ってきました。
もはや、いきものがかりと『NARUTO』は切っても切れない関係ですよね。
ちなみに【ブルーバード】のシングルジャケットはメンバーが演奏している写真です。
【BAKU】のジャケットはそれを『BORUTO』のキャラ達が再現したものになっています。
ファンには嬉しい粋なアイデアですよね。
この記事ではその3曲目となる『NARUTO』シリーズのオープニング曲【BAKU】の歌詞を読み解いていきます!
タイトルの意味
「夢」と「喰らう」というワード
なんども僕らは 夢に魅せられて
熱い息を乱して 駆け出すの
どこまでいけるか 果てまで見たくて
新しい空に告ぐ
出典: BAKU/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
ブラスセクションを印象的に使ったクールなイントロの後、サビからの歌いだしです。
夢に向かって走り出す気持ちが歌われています。
アップテンポで疾走感のあるビートも相まって、夢へと全力で駆けていく姿が浮かびます。
夢や目標に向かって疾走するイメージは『BORUTO』の世界観にぴったりですよね。
カクゴハイイデショウカ
ヨアケハコレカラ
こころ 喰らうのは 未来だけ
出典: BAKU/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
【BAKU】にはカタカナで書かれた歌詞がいくつか登場します。
このカタカナの歌詞は夢へと駆けていく「僕ら」に不穏な空気を漂わせます。
カタカナで歌われた箇所は何を意味するのでしょうか?
そしてなぜ「未来がこころを喰らう」のでしょうか?
まずは「夢」「喰らう」というワードからタイトル【BAKU】の意味を考察していきます!
夢喰いの獏
【BAKU】・夢・喰らう、というワードから連想されるのは中国に伝わる伝説上の獣「獏(バク)」です。
獏は人の夢を喰らって生きているといわれています。
姿が似ていることから名付けられた実在する「バク」も夢を食べる動物としてよく知られていますよね。
獏が食べるといわれている「夢」とは「睡眠中に見る夢」のことです。
「将来の夢」として使われる、未来の希望や目標という意味での「夢」ではありません。
しかし【BAKU】で歌われる「夢」は「将来の夢」です。
いきものががりは「将来の夢を喰らうもの」として【BAKU】というタイトルを付けたと考えられます。
作詞を担当するギタリストの水野良樹は獏の特性をあえて逆手に取ったのです。