【BAKU】が意味する「将来の夢を喰らうもの」とは一体何なのでしょうか。
それは夢に向かって進むことを邪魔する存在です。
夢を諦めてしまった経験のある人は少なくないと思いますが、その理由は何だったでしょうか?
自分の能力が足りなかった、現実を取った、そういうケースがほとんどでしょうか。
しかし中には他人に夢を壊された、という人もいるかもしれません。
人の夢を壊す存在を心理学用語で「ドリームキラー」と呼びます。
【BAKU】はそのドリームキラーについて歌った曲だと考えられます。
ドリームキラー
ドリームキラーは文字通り夢を殺す人。
物理的に、間接的に、何かしらの方法で夢を壊す人です。
ドリームキラーは悪意のある人だけとは限りません。
自分のことを思い心配してくれる家族や友人である可能性もあります。
「あなたのために」という言葉を使って夢を壊す可能性もあるのです。
では【BAKU】で歌われる「将来の夢を喰らうもの」、ドリームキラーは一体誰を指しているのでしょうか。
ドリームキラーは誰?
カタカナの歌詞
【BAKU】の歌詞では夢に向かって突き進む姿が書かれています。
しかしカタカナで書かれた部分はネガティブな歌詞です。
真っすぐに夢へと向かう「僕ら」に「カクゴハイイカ?」と水を差してきます。
このカタカナの歌詞を発しているのがドリームキラーの正体です。
ドリームキラーは自分自身
正解に溺れた世界で
キミは自分に問いかける
ホントウニ タノシイノ
胸がざわめくよ
出典: BAKU/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
それが本当にしたいことなの?本当に楽しいことなの?
とカタカナで問いかけているのは自分自身です。
実は自分自身がドリームキラーとなってしまうこともよくあります。
自信のなさや不安が自分の夢を壊してしまうのです。
素敵な過去に甘えすぎて
キミはキミのままでいるの
ソノサキヲ ミタクナイ
胸がざわめくよ
出典: BAKU/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
カタカナでネガティブな発言をする自分自身も「キミ」としてカタカナで表記されています。
夢へと、未来へと進む「僕ら」に対して「キミ」は過去に執着しています。
カタカナで書かれた部分は自分の中にある未来への不安や恐れを表しているのです。
変化を恐れず進め!
どうして進化を恐れてしまうの
僕らはもう戻れはしないのに
どこまできたのか 道など消えたの
新しい空はほら
出典: BAKU/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
新たな未来へと向かう気持ちと変化を恐れる気持ちの葛藤が【BAKU】では歌われています。
確かに自分を変えていくことは怖いことで、とても勇気と覚悟のいることです。
しかし現状維持は維持ではなく退化だといわれることもあります。
順序なんていいじゃん 好奇心だけに震えて
失敗だって愛して 時は進むしかないから
出典: BAKU/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
失敗してもいいから一歩踏み出してみようよ。
進むしかない、帰り道なんてないんだから。
変化を恐れて自分の夢を壊しちゃいけない!
そんなメッセージが【BAKU】には込められているのです。