韻を踏み、対句で攻める
一音に、ひとつの単語が対応出来る英語と異なり、日本語では一音にひとつの音しかのりません。
これが特にロックの分野では、大きな課題でした。
しかしいろいろなアーティストが試行錯誤の結果、効果的に韻を踏んだり、対句を使うことによって
ドライブ感を持続させることに成功しています。
このナンバーもそのお手本のような曲ですね。
いま聖女になって抱いてくれ
ふるえる心眠らせて
遊女のように抱かせてよ
汚れた世界を壊して
出典: http://www.uta-net.com/song/79840/
キミ淑女になって口づけを
渇いたからだを濡らして
少女のような情熱で
凍えた人生 溶かして
出典: http://www.uta-net.com/song/79840/
「聖女」が「淑女」に、「遊女」が「少女」に展開。
お手本のような対句になっていますね。
4.家族になろうよ
東日本大震災の年に発表
2011年8月に発表された「家族になろうよ」。
リクルート結婚情報誌「ゼクシィ」のCMソングです。
東日本大震災で、ツアー中断を余儀なくされた中、この歌詞は書かれたそうです。
語り掛けるように歌い上げてくれる名曲です。
いつか父さんみたいにおおきな背中で
いつか母さんみたいに静かなやさしさで
どんなことも越えて行ける
家族になろうよ
出典: http://www.uta-net.com/song/112355/
「どんなことも越えてゆける家族になろう」..
まさに東日本大震災という大きな悲劇を前にして、目を逸らさずに明日を見ようという彼の意思が表れていますね。
家族になろうというフレーズが本当に魂に響いてきます。
5.誕生日には真白な百合を
亡き父親への手紙
この曲のテーマは「子」から「親」への語り掛け。
2013年4月に発表されたこの曲は、南米の民族楽器サンポーニャが使われ、バックのアコースティックギターが印象的ですね。
福山雅治のお父様は彼が高校2年生の時に他界されています。
また毎年、お母様には自分の誕生日に花を贈られているそうです。
そんなエピソードを感じながら、この歌を聴くとまた一味違って聴こえてきますね。
いくつになっても同じだと
子供扱いするばかり
認めてくれる言葉もないまま
会えなくなるなんて
出典: http://www.uta-net.com/song/141382/
これはお父様に対してのセリフでしょうか。
早く親を亡くした人には心にグッとくる言葉ですね。