MV全体の構成
MVは全体が大きなミュージカルになっていますが、細かくみるとドラマパートとダンスパートがあります。
ドラマパートは1番、2番のメロディー、そしてCメロからサビの歌詞にかけての部分。
ダンスパートは1番、2番のサビと間奏、そして後奏の部分です。
カメラワークも、ドラマパートは立ったときの視線の高さで、ドラマの登場人物にフォーカスされます。
ダンスパートでは、低い位置から見上げたり、天井から見下ろすというようにバリエーションのある視点。
メリハリがあって、観ていて飽きません。
ダンスパートはここに注目
ダンスパートでは、メンバーが机の上に立って踊るシーンがあります。
1番のサビでは、2分11秒からの須田亜香里さんの表情に注目です。
笑顔の作り方、首の角度が可愛らしく、目を引きます。
2分23秒で天井から撮影しているシーンも、須田亜香里さんが真っ先に上を向き笑顔を見せています。
2番のサビでは、須田亜香里さん、惣田紗莉渚さんがお立ち台のような感じで踊ります。
そして、3分22秒から古畑奈和さんが机に上り踊り始めるのですが…
この古畑さんの動きがなめらかで女性らしい!
顎の上げ方が大人っぽくてセクシーなのです。
メンバー個人のダンスでは一番の見所ではないでしょうか。
また、3分42秒からの天井から撮影したシーンも、花が開いたように見えて感動します。
3つのストーリーが展開されるドラマパート
次に、ドラマパートについて観ていきましょう。
1番、2番、Cメロからサビにかけて、3つの物語が展開されます。
色々な部活が登場する1番
楽曲が始まる直前、授業中に何故かヘッドホンをしている松井珠理奈さん。
ヘッドホンからは時計の「カチカチ」という音が聞こえます。
そして、松井珠理奈さんがヘッドホンを外した瞬間、他のメンバーが教科書をそろえてしまいます。
この「ドンドンドン」という音が、曲の始まりを告げます。
放課後になり、メンバーは様々な部活動を始めます。
見た感じですと、6つの部活動が確認できました。
- バレーボール部
- ダンス部
- ミュージカル部(?)
- 文芸部(?)
- 吹奏楽部
- 帰宅部
ミュージカル部は台本のようなプリントを持って、振りをつけたりしています。
また、文芸部は「現代文」という教科書を持っていることから推測しています。
そして、帰宅部ですがこれは高柳明音さんがYouTubeにコメントを寄せていました。
この帰宅部のメンバー、ちょっとお行儀がよろしくない感じです。
ミュージカル部の高柳明音さんが持っている台本を北川綾巴さんが奪い取ります。
そして帰宅部メンバーで批判しながら回し読みをして、飽きると放り投げます。
最後にそれをキャッチしたのは文芸部の古畑奈和さん。
高柳さんは古畑さんから台本を返してもらいお礼を言います。
その直後、カメラのフォーカスは吹奏楽部に移りました。
吹奏楽部の部長は大場美奈さん。
演奏が上手くいかなかったのでしょうか、部員たちを叱っていますね。
そこへ松井珠理奈さんが現れ話しかけると、大場さんの怒りが収まりサビに入ります。
須田亜香里さんと惣田紗莉渚さんが喧嘩をする2番
2番に入ると、須田亜香里さんと惣田紗莉渚さんが喧嘩をしています。
背中を合わせ怒り顔の二人を尻目に、机の上を歩くメンバーたち。
そして教室の前方、右側から歩く古畑奈和さんに左から来た鎌田菜月さんがぶつかります。
鎌田さんはすぐに謝りますが、古畑さんは浮かない顔。
現代文の教科書を拾い、大事そうに抱えます。何があったのでしょうか?
そこに現れた松井珠理奈さんがそっと声をかけ、顎をクイッとすると、古畑さんは笑顔になります。
魔法をかけたようですね。
教室の後ろに向かった松井さんは、まだ怒っている須田さんと惣田さんの手を無理矢理つなぎます。
そして二人が仲直りすると、後ろに並んだメンバーが一斉に花びらを散らします。
このときの全員の笑顔もまた素敵です。
Cメロからは松井珠理奈さん本人のストーリー
1番、2番のメロディー、そしてCメロでは、メンバーを笑顔にしてきた松井珠理奈さん。
ところが、最後のサビに入ると教室は暗転し、一人きりになります。
これは、これまでの松井さんご自身のこと、そして2018年の出来事を暗示しているかのようです。
松井珠理奈さんは2008年にSKE48の1期生として加入していますが、当時はまだ11歳でした。
そこから10年間、エースとしてSKE48を牽引してきたのです。
そして、地元名古屋で順位発表のあったAKB48の世界選抜総選挙。
松井さんは絶対に1位になりたい、またAKBグループ全体を盛り上げたいという思いが相当強かったようです。
思いあまっての発言が議論を呼び、松井珠理奈さんは休養を発表します。
教室の暗転は、休養を余儀なくされた松井さんの、当時の心情に思えてなりません。
しかし振り向くと、机の上にSKE48のメンバーが揃っていました。
笑顔で手を差し伸べるメンバーたち。
ここでは「おじゅり」と松井珠理奈さんに声をかけているのだそうです。
そして、松井さんが躊躇せず飛び込むと舞台が一転して屋上へ!
開放感に触れ、感動するシーンです。
4分28秒、抱き合うメンバー一人一人が喜びと安心に包まれた本当に良い表情をしていますよね。
曲のタイトルであるstand by youは、日本語では「そばにいるよ」という意味。
SKE48のメンバーが互いに寄り添って、グループとして結束している…
そんなイメージを感じさせる言葉です。