カッティングって何?
カッティングの特徴や活用方法
カッティングは奏法の一種で休符(ミュート)を交えながらチョップやブラッシングなどのテクニックを組み合わせて使います。
カッティングは読んで字のごとく音をカット(切る)するという意味があります。音色を聞けば、意味がよくわかりますよね。
1本の指で同じフレット上の音を押さえる、GやEmといったバレーコードと組み合わせて使うことが多い奏法です。
カッティングの特徴は、軽快かつファンキーな響き。カッティングを使えばノリのいいサウンドを作ることができます。
ちなみに、カッティングはワウペダルのような音を歪ませるエフェクターと相性抜群です。
また、コンプレッサーのような自動で音量を調節するエフェクターを使うと音の強弱の差が狭まり、伸びが長く粒がそろった印象に聞こえます。
カッティングがかっこいい有名曲
Long Train Runnin' - The Doobie Brothers
トヨタやスバルなど車のCMソングに起用されたことでもおなじみの、アメリカの70年代を代表する名曲。
グルーヴ感あふれるカッティングが曲の雰囲気を高めていますよね。
Gm7コードを使用したカッティングが印象的です。
5弦~1弦までを人指し指でセーハし、5弦12フレット(薬指)、2弦11フレット(中指)を押さえます。(※6弦はミュート)
16ビートのタイミングで中指と薬指をハンマリングさせましょう。
今更聞けない?カッティングの基本
チョップ(チョッピング)
ピッキングした直後に、親指を使って弦を押さえます。押さえるというよりも、若干押しつぶすようなイメージです。すると、打楽器のような音を出すことができます。
手首の位置は変えず、手首を回転させるようなイメージで弾きます。
まずは1弦ずつチョップする練習をして、だんだん速くストロークしていきましょう。
チョップは、リズムを強調したい時やフレーズに表情を加えたい時に使います。
ブラッシング
ブラッシングは、ミュートさせた弦をストロークしてアクセントを付ける奏法のことです。
TAB譜上では、線上に×印がついている箇所がブラッシングを意味します。
上手くできると「チャッ」という軽快な音が鳴ります。連続して鳴らせば「チャカチャカ」という音がします。
どうしたら上手く弾ける?上達のポイント
ピックをきちんと持つ
まずは、ピックの持ち方をおさらいしてみましょう。
ピックを安定して持つことはストロークの基本中の基本です。ピックを持つ時は人差し指の側面と親指の腹でピックを挟みます。
ピックを持つ時、中指も使ってしまうと力が入りやすくなってしまう原因になってしまいます。
やや深めに、力を入れすぎずに持つことが安定させるポイントです。力を入れすぎても入れなさ過ぎても、ぎこちないストロークになってしまいます。
カッティングに限らず、上達のコツは初心に立ち返って基本を押さえることです。
ストロークのポイント
上手なカッティングは歯切れがよく音の粒がそろっているように聞こえます。
反対に、下手なカッティングはどこか重苦しい雰囲気の音がします。
ストロークのポイントは、手首の動きはやわらかくピックを弦に差し込む深さは浅めに。弦に対して深く差し込み過ぎると、軽快かつキレッキレな音色にはなりません。弦の表面を削ぐようなイメージで軽くあてましょう。
最初のうちは力が入り過ぎて、弦をうっかり空振りしてしまうかもしれませんが、何度も練習してコツをつかみましょう。
無駄な力を入れずに軽く撫でることを意識すれば、きっと思い通りの音を奏でることができます。