嘘とカメレオン「フェイトンに告ぐ」

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アルバム「ヲトシアナ」に収録!

YouTubeをきっかけにその人気に火が着いたバンド「嘘とカメレオン」。

2018年2月3日に渋谷WWWXで行われたワンマンライブで、満員のお客さんを前についにメジャーデビューが発表されました。

そんな嘘とカメレオンのメジャーデビュー盤「ヲトシアナ」に「フェイトンに告ぐ」は収録されています。

この「ヲトシアナ」は、12曲入りのフルアルバムとして2018年9月12日にリリース予定で、「フェイトンに告ぐ」は2曲目に収録されています。

また、アルバム用に書き下ろされた楽曲はもちろんのこと、これまでYouTubeを騒がせてきた楽曲も新録版として収録されており、1枚目のアルバムにしてボリュームたっぷりな1枚になっています。

その中でも「フェイトンに告ぐ」は、唯一の女性メンバーであり、ボーカルを担うチャム(.△)の独特な表現力とそれを支える安定感のある楽器隊が目立った1曲です。

さらに、初期衝動と疾走感を感じる楽曲に一気に彼女たちの世界観に引き込まれていきます。

それでは、次にそんな「フェイトンに告ぐ」の世界観により一層引き込まれるミュージックビデオを紹介していきます。

奇想天外なMVを徹底解説!

ぞっとする最後にあなたは耐えられる?!

まずは、その話題のミュージックビデオを観ていただきましょう。

その内容は、現代社会らしいパソコンの画面の中で展開していくストーリーがメインになっています。

とはいえ、演奏シーンもふんだんに盛り込まれており、音楽はもちろん目でもその演奏を楽しめる作品に仕上がっています。

このミュージックビデオのテーマはインターネットとSNS

ある男性が家でSNSをチェックしていて、とあるリンクを開くとウイルスに感染するのがこのストーリーのスタートになります。

そのウイルスの症状こそ嘘とカメレオンの演奏シーンを観させられるというもの。

また、それだけではなく、その演奏を称えるコメントが表示されるといった嘘とカメレオンを激推ししたウイルスになっているのです。

さらに、このコメントにとある仕掛けが仕組まれているのもミュージックビデオの見所になっています。

というのも、実はこのコメント欄には彼女たちに所縁の深いミュージシャンが参加しているのです。

でんぱ組.incの相沢梨紗や空想委員会など著名アーティストがコメントを寄せており、目まぐるしく展開していくストーリーの中で、それを追っていくのも1つの楽しみとして観ることができます。

そして、数多くのミュージシャンが参加しているのはもちろん、実はそれ以外にも女優やカメラマン、スタッフやショップ店員まで幅広い層の人たちまで参加しているのがすごいところ。

それだけこのバンド多くの人たちに愛されていることがよく分かります。

さらに、このミュージックビデオの見所と言えば、衝撃のラストではないでしょうか。

ウイルスに感染し、演奏シーンとコメントを一通り観せられた後、再び男性が登場し、その後ろには...

なんと嘘とカメレオンのメンバーが座っているのです!

インターネットを飛び越えて、現実世界までその手が伸びるウイルス、これはまさに彼女たちのこれまでの活動を表しているのではないでしょうか。

YouTubeをきっかけに人気を得た彼女たちはそれを足掛かりにメジャーデビューし、ワンマンライブでは600人をソールドアウトさせるほどになりました。

ネットの世界から現実へ。

このミュージックビデオはそんな彼女たち自身を面白おかしく描いているようにも感じますね。

過去作ミュージックビデオも手がけた坪井隆寛監督作品!

そんな魅力たっぷりのミュージックビデオを手がけたのは過去作のミュージックビデオも担当している坪井隆寛監督です。

それでは、次に彼が手がけた過去作も紹介していきましょう。

されど奇術師は賽を振る

彼女たちがYouTubeで話題になった作品と言えば、この「されど奇術師は賽を振る」でしょう。

公開から半年で180万回の再生数を叩きだし、人気に一気に火が着きました。

かっこいい演奏シーンがメインかと思えば、ギターを担当している渡辺壮亮の面白さにフィーチャーしたものに仕上がっています。

楽器隊同士で演奏バトルのようなものが繰り広げられ、彼がボロボロになりながらも戦っていく姿はかっこいいというよりはなんだか笑える映像に仕上がっています。

しかし、演奏はもちろんかっこいい。

そのギャップとボーカルのチャム(.△)の独特な声とビジュアルが人気に火が着いた要因ではないかと考えられます。

バンドの特徴を上手に汲み取り、それを引き出した素晴らしい作品と言えるでしょう。

人気に火が着いたのも頷けます。