4th ALBUM「NEO PROPAGANDA」より
Music Video
【ネオ東京唱歌】は上坂すみれさんの4thアルバム『NEO PROPAGANDA』のリード曲。
2020年の1月22日に発売されました。
作詞作曲は志磨遼平さんが担当。
- 特権階級により生み出された人工知能:ビック・マザー・マリア(as上坂すみれ)
- 過激団に所属する少女:すみれ(as上坂すみれ)
- 社会に疑念を抱く特権階級の学生:加藤涅男[ねお](as上坂すみれ)
この3役を演じ、世界観を表現しています。
MVを観ることで、この世界観をより感じることができるでしょう。
舞台は「NEO東京」
表向きでは華やかでステキな場所である「NEO東京」は、BMMに支配されていました。
BMMとはビック・マザー・マリアの略です。
このBMMは、特権階級という偉い人たちが作った人工知能の支配者。
労働者たちは何も知らずに洗脳され、ニセモノの平穏に生きています。
「NEO東京」という都市の実態は格差の激しい社会だったのです。
そんな社会に立ち向かおうとする若者たちの様子を描いた物語になっています。
これが【ネオ東京唱歌】のあらすじ。
下記からは歌詞になぞって、より深く物語を読み取っていきましょう。
お祭りが始まる
大きなお祭り
西の国から 東の国まで
北を南への 大騒ぎ
出典: ネオ東京唱歌/作詞:志磨遼平 作曲:志磨遼平
ここの場面でわかることは、この祭典は大きなものだということです。
様々な国が集まって楽しんでいるのでしょう。
ここだけを読み取れば、この祭典も「いいもの」のように思えます。
しかし、このお祭りには深い闇のようなものがあったのです。
その闇については、このあとの歌詞に登場します。
労働者たちの音
(ソレ)
トントントン トカトントン トントントン
トントントン トカトントン トントントン
若い心に 穴が裂く
出典: ネオ東京唱歌/作詞:志磨遼平 作曲:志磨遼平
この場面で表現されているのは、労働者たちの音です。
「NEO東京」では、BMMに支配されていると説明しました。
その支配はこの国の闇の部分であり、辛い思いをしている人がいるということがわかります。
このシーンで鳴らされている音とは、鎮圧され辛い労働を強いられている叫び声のようなもの。
3行目の「若い…」とは、特権階級の学生である加藤涅男のことです。
社会に疑念を持っていた涅男は、この格差に気が付き胸を痛めたのでしょう。
対戦し合う
令和の空に 仰ぐ万国旗
花に嵐の 顔と顔
出典: ネオ東京唱歌/作詞:志磨遼平 作曲:志磨遼平
1行目は、集まった国々の旗が高い空に大きく広がっている状態です。
そして2行目の始めに「嵐」とあるように、国々が何かを奪い合うのでしょう。
国対国のように向かい合う様子がそのあとの歌詞で読み取ることができます。
それを特権階級の者たちは高みの見物というような状態で見ているのでしょう。
しかしその高みの下には、辛く苦しい労働を強いられた人間がいます。
苦しむ声
むなしや 槌が鳴り止まぬ
出典: ネオ東京唱歌/作詞:志磨遼平 作曲:志磨遼平