なりたい自分
周りから愛されるおばあちゃん
正直者はバカをみない 騙すのなら騙されていたい
損得勘定もけっこうだけど 義理と人情を捨てられない
そう いつだって そばにいるだけで安らげるような
しわだらけの笑顔で笑うような 大人になりたいわ
出典: わたしの願い事/作詞:YUKI 作曲:Agree2
2番からは、アッコのたくさんの願望が綴られます。
この辺はアッコの気持ちだけではなく、YUKI自身の人生観にも注目です。
子供の頃は求められる「正直さ」。
嘘をついてはいけない、人を騙してはいけない。
みなさんも、そう教わったでしょう。
しかし大人になると真逆のことをいわれることもあります。
確かに良い人すぎると悪い人に騙される危険性も。
ただ、ここでは騙されたとしても自分が騙す立場になるよりはマシだと語られています。
周りに優しく正直に生きることを大切にする。
そして、いつか周りから愛されるおばあちゃんになりたい。
そんなYUKIの願いがひしひしと伝わってきます。
かっこよく生きる大人
I wish 流れる時代に押し潰されない 自由を履き違えず
I wish たてがみ揺れるあの獣のように 大地に伏せる
鏡の中で涙を流す あの日のわたしが見える
波のように立ち 波のように消える
それが願いです
出典: わたしの願い事/作詞:YUKI 作曲:Agree2
映画では、アッコが関わる大人の中には卑怯な人たちもいます。
自分の保身のために他人を陥れて傷つけたり…。
犯罪でなければ、確かに人を傷つけることも批判することも自由といえば自由。
しかし、それは本当に正しいことなのでしょうか?
誰もが周りに傷つけられ、泣いた経験をしたことがあるでしょう。
傷つく心を知っていたら普通は誰かを意図的に傷つけようとは思わないはず。
だから、感受性豊かなアッコは物語の中で人に対して誠実です。
そして自分が子供だとバレたくないからといって、大人しく生きることもありません。
あくまでも真っ直ぐな心で、かっこよく生きる大人になることを望むのです。
最後のあり方
I wish 夕闇深く 高く月は昇り 光は道になる
I wish わたしは祈る 忘れてしまわぬように しるしを刻む
さしだす愛を教えてくれた あなたを抱きしめていたい
風のように柔く 風のように去る
それが願いです
ワタシノ ネガイ
ワタシノ ネガイハ
出典: わたしの願い事/作詞:YUKI 作曲:Agree2
アッコが変身するために必要なコンパクト。
この存在が知られてしまったり、壊れてしまったりすると二度と使えません。
しかし、最終的にアッコはコンパクトが壊れる危険性を犯して大切な人を救います。
自分を信じてくれた、自分を大人として向き合ってくれた人。
大人としての自分がいなくなっても守りたいものが、アッコにはあったのです。
最後は風のように潔くいなくなること。
それがアッコの願いでもあり、YUKI自身の願いでもあるのではないでしょうか。
自分の信念を曲げず、自分が心から伝えたい言葉を音楽としてファンに届けたい。
本当に伝えたいことが伝えられなくなったら潔く去ることを望むのでしょう。
あなたはどんな大人になりたい?
映画の主人公アッコの気持ちと、YUKIの人生観が詰まった【わたしの願い事】。
歌詞を見て、あなたはどんな大人になりたいと感じましたか?
大人になることは決して悪いことばかりではありません。
成長するということは誰かを守れるようになり、周りの気持ちを考えられるようになること。
大人になっても、自分のことが好きだといえるような自分でいたいものです。
そんな気持ちを念頭に、この楽曲を実際に聴いてみましょう。
YUKIの人生観がわかる楽曲
【わたしの願い事】に込められているような想いで私たちに音楽を届けてくれているYUKI。
彼女のルックスや音楽だけではなく、人生観にも憧れているファンも多いのではないでしょうか。
今回は最後に、彼女の人生観が読み取れる楽曲を2つご紹介します。