赤い公園の『オレンジ』

ドラマ『時をかけるバンド』のオープニング

2020年11月25日(水)に『オレンジ/pray』がリリース。

『オレンジ』はFODオリジナルドラマ「時をかけるバンド」のオープニング曲に採用されました。

ドラマは、「時をかける」というワードが入っているように過去と未来をつなぐストーリーだと思われます。

登場人物で鍵を握るであろう謎の男は「自称」未来からやってきた謎の存在。

その自称未来からやってきた青年と売れないガールズバンドがデビューを目指す青春ドラマです。

実際に、本ドラマのガールズバンド「ちゃあはん」が『オレンジ』を演奏しています。

赤い公園とはまた違った印象の「オレンジ」になっており新鮮です。

赤い公園の勇気のリリース

『オレンジ』は2020年11月25日(水)に発売されました。

『オレンジ』は、2020年10月7日(水)「三浦翔平 It’s 翔 time」にて、ラジオで初オンエアされました。

ドラマのテーマソングにも決まり順調に歩んでいくと思われた中でした。

2020年10月18日メンバーの津野米咲さんが永眠。

ファンのみならずたくさんの人が悲しみ心を痛めました。

大切なメンバーを失ってからのリリースは、とても心苦しい中での決断だったはずです。

決意を持ってリリースされた『オレンジ』。

私たちは、赤い公園が勇気を振り絞ってリリースしてくれた『オレンジ』を大切に聴くべきでしょう。

『オレンジ』の由来とは

オレンジは明るいイメージだけど…

オレンジの抽象的なイメージといえば、あたたかい、陽気、楽しいなど、明るくて元気な色をイメージするのではないでしょうか。

人の場合でも人気者や周囲を楽しませてくれる人は、オレンジタイプの人のイメージが強いです。

しかし、普段明るく振舞っている分、影に潜む孤独感が強いそうです。

『オレンジ』のリズミカルなテンポで明るい曲調の裏腹には切ない孤独感が隠されているのかもしれません。

タイトルの『オレンジ』は視覚的に捉えることができる「夕日」、抽象的で視覚的には捉えることができない「孤独感」

この2つが由来なのではないかと考えられます。

オレンジの視覚的変化

『オレンジ』のサビパートの歌詞の中には、「オレンジ」のワードが出てくるのですが、そのオレンジが視覚的変化をしていることが印象的です。

オレンジが「滲む」や「歪む」などの視覚的変化が見られます。

夕日は太陽ですので、太陽が滲んだり、歪んだりという物質的な変化は一般的には起こり得ません。

ここでの視覚的に見えるオレンジとは夕日のことですが、オレンジの視覚的変化は夕日を見る私の心情が関係していると考えられます。

気分によって目の前の景色が変化する感覚はみなさんも経験があるのではないでしょうか。

歌詞のオレンジの視覚的変化に注目することで夕日を見る私の心情を掴むことができると考えます。

別れへの想いからスタート

あの日誓い合った約束はもう 忘れても構わない 
最後くらいかっこつけたい 滲んだオレンジ 
どうか振り返らないで

出典: オレンジ/作詞:津野米咲 作曲:津野米咲)

曲は、私の別れに対する想いから始まります。

約束を交わした君と私の二人で夕日が見える河川敷にでもいるのでしょうか。

夕日の見える河川敷にて言葉は交わさず背中だけ見せて別れる、決して振り返ることなく。

どことなく青春ドラマのような別れ方のイメージです。

最後はかっこつけて別れたいという私の想いが伝わりますが、オレンジの視覚的変化に注目してみます。

「滲む」という意味には液体がうっすらと出てくる意味があり、「目に涙が滲む」という使い方をします。

そのため、私の目には涙が出ていると考えられます。

のせいで夕日が滲んで見えるのではないでしょうか。

「でも、涙は絶対に見せない。」

意地でもかっこつけたいという私の決意が伝わります。

私は我慢強い性格な人物なのでしょう。

君と私はちがう