あなたの葬式を見た
なんてことのないアイロニー
形だけなんか述べて通り過ぎ行く
あぁ、私は
はらはらはら
一人俯いているだけ、ただそれだけだ

出典: 花降らし/作詞:n-buna 作曲:n-buna

ここで、「あなた」はすでに亡くなっていることが判明します。

大切な人であったのなら、その葬式にも参列していたはずです。

しかし、モチーフの「赤い靴」と歌詞の表現から、葬式には参列していないのではないかとも推察できます。

「赤い靴」の主人公は、呪いのせいでお世話になった老婦人の葬式に参列することができませんでした

そのことを少女は深く悔いたからこそ、赤い靴を履いた足を切断することを決断したのです。

主人公も何らかの理由で葬式に参列できず、そのことを深く後悔しているのではないでしょうか。

しかし、葬式の様子自体は見ていたようです。

葬式に参列していた人たちは形式的な言葉ばかりを述べて、「あなた」を見送っていたのだと読み取れます。

本来なら参列すべき主人公が参列できず、他の人が見送る様を見ることしかできなかったのかもしれません。

それは主人公にとって皮肉のように感じられていたのでしょう。

その葬式の様を見て、主人公はただ一人、悲しみを抱えて俯いています。

歌詞の擬音語は、これまでにも使われている言葉です。

しかし、ここでは主人公が涙をこぼす様子も連想できるのではないでしょうか。

ただ一人で踊る

花びらが宙に浮いた 舞った一足のサンダル
貴方ごと宙に消えて 行ってしまえたら私は
はらはらはら
一人で踊ってるだけ 式日を背に
一人俯いているだけ ただそれだけだ

出典: 花降らし/作詞:n-buna 作曲:n-buna

最後のサビの歌詞です。

花びらとともに、赤いサンダルを履いて踊る主人公。

その心の中には「あなた」との思い出が渦巻いているのでしょう。

桜も赤いサンダルも、「あなた」との思い出を連想させるものです。

亡くなってしまった「あなた」の元にいけたなら、と思いながら踊り続けているのだと読み取れます。

葬式にも参列できず、きちんと見送ることができなかった後悔もあるでしょう。

その後悔とともに、一人で悲しみを抱えている主人公の心情が感じられるのではないでしょうか。

最後に

n-buna【花降らし】歌詞の意味を考察!飛んでいきたい場所って?花びらと思い出が重なるのはなぜの画像

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